第236話 照れているのか?

 クロさんは静かに動く、部屋に入るときも出て行くときも…


 ソファの後ろに黒くて太いしっぽが見えた。

(クロさんだ)

 ソファの反対側を見ていると、出てきたクロさんと目が合った

 一瞬、ビクッとクロさんが固まる。

『ニート…見ていたのか…』


 クロさんはそのままソファの後ろに隠れて…


 バリバリバリバリ!!!!


 ソファの後ろでソファに爪を立て暴れる。


『そういうことだ…ニート…解ったな』


 そのままリビングをスタスタと後にする。

 八つ当たりだろうか、廊下で寝ていたチョビさんをシタッと叩いて走り去る。


「色々、気に入らなかったんだろうな~」

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