第213話 繋がり

『ニーーーーートーーーーー何か無い気がするーーーー』

 チョビさんは、何か無くなると落ち着かないようだ。

 家中をウロウロ…ウロウロして鳴きまくる。

 鳴き疲れるとフローリングでベタッと横になり、目を細めて僕を睨む。

『なんか変なんだけど!!』


 クロさんはあまり気にならないようだ。

 でも…

『ニート、ちっこいのが見当たらないのだが?』


 チョビさんが見当たらないとノタリ…ノタリと探している。

 普段は同じ部屋にいないくせに、見当たらないと気になる。


 案外、そんなものかもしれない。


「クロさん…チョビさんは先ほど窓から脱走しましたよ」


 空き地の草がガサガサ揺れる。

「あの辺にいそうだな~」

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