第211話 サボテン

 サボテン、チョビさんが以前、突いて痛い目にあったサボテン。

 なんか上のほうがプクッと盛り上がったきた…気がする。

(はて…こんなだったかな?)


 シトシト雨が降る日、窓辺から屋根の上に出してみた。


 水道水より、自然の雨の方が気持ちいいような、そんな風に見えるのは普段が不自由に視えているからなのだろうか?


 窓辺でチョビさんがサボテンを見ている。

「チョビさんも家の中では不自由かい?」


 差し出した僕の指にスリッと頬ずりして、あくびして…。

 幸せとは雨の日にも…晴れの日にも…不自由な毎日にも在るのかな?

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