第205話 まっくろくろすけ

 クロさんの最近の寝床は玄関マットの上である。

 黒い身体、暗い玄関、閉じた目…まったく視認できない。

(なんか盛り上がっているような…おぉ~クロさん)

『ニート…バイト?』

 薄く目を開けて、とりあえず撫でろとばかりにゴロンと横になる。

「ヒマじゃないんだよクロさん」


『じゃあなんで起こしたんだ?』


 ふたたび目を閉じるクロさん、ホントに真っ黒だ…。

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