第141話 諦めない

 寒い日が続く。

『ニートーーーー』

 バイトから帰るとチョビさんが走ってくる。

『ニート、寒い?』

 僕は知っていると言わんばかりにパソコンの上にテンッと座る。

 電源が入っていれば暖かいのだが…。

 しばらく座ったまま動かない。

 一度降りてみる…再び座る…しばらく目を閉じてちょっと悩む。

『ニート…僕寒い…』

 布団の中へ潜り込む。

 僕の腕にアゴをチョンッと乗せて眠る。

『ニート…アレ今日は暖ったかくなかったね』

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る