第132話 クロさんのお家

 クリスマス。

 クロさんのダンボールハウスが届いた。

 お高い買い物ではあるが…まぁ仕方ない…しばらくコンビニから遠ざかればいい。


 組み立てている最中からチョビさんが邪魔をする。

『ニート…これなんだ?…こうか?…こうなるのか?』

 チョビさん…邪魔。


 出来上がって、ファンヒーターと一体化しているクロさんを抱っこしてリビングへ連れて行く。

『ニート…動きたくないのだが…』

 重いクロさん…この冬でまた重くなった気がする。

 ダラーンと力を抜いてグデーンと抱っこされているクロさん。


「ほらクロさん、ダンボールハウスだよ」

『おー、ニートー』

 とりあえず匂いを嗅いで、スリスリして出たり入ったりしてみる。

「クロさん、ジャンプしてここに乗ってごらん」

『……いや…とくに大丈夫…』

 すぐにまた下に降りてファンヒーターの前でゴロンと眠る。

「クロさん…」

『ニートー、ここだよ~』

 チョビさん嬉しそう。


 温かくなってからに期待だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る