第131話 やっぱり右は…

 深夜帰宅すると、チョビさんがフラフラとやってくる。

「寝てればいいのに…」

『ニート…僕眠いけど…』

 ベッドの上に飛び乗って、ウロウロと寝る場所を考える。

 いつものように僕の身体を上でフラフラ…ウロウロ…しながら考える。

「また左側でしょ…寒いし…」

『今日こっち』

 珍しく右側に潜り込む。

 1時間ほどジーッと考えているチョビさん。

 ピクリとも動かない。

 目を開いたまま考えている。

「寝ないのだろうか?」


『ニート…やっぱり左に行く…』

 ゴソッと布団から抜け出して、わざわざ僕の身体を踏みながら左へ移動する。

 コテンと目を閉じて眠りだす。

「最初からコッチにくればいいのに…」

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