第127話 左側

 朝5時過ぎ、階段を駆け上がりながらチョビさんが上がってくる。

『ニートーーーーー』

 ソファをガリガリして、部屋に入り、大きな声で鳴く。

 寒いと、そのままベッドへ飛び乗り悩む。

 足元がいいか…布団の中へ入るか…僕の身体を上をウロウロと動き回る。

 ベッドの端をチョイッと持ち上げると、鼻を鳴らしながら入ってくる。

 出たり入ったり…。

 どうもチョビさんは、僕の右側では眠らない。

 左側へ無理やり移動する。

 身体を丸めて、手足を伸ばし、自分のスペースに僕の身体を動かすように促す。

『左手ここ…身体こっちに…』

 寝床が決まると、スヤスヤと眠る。


 だから節々が痛いんだよ。

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