第126話 閉まってるよ

 昼間は軽く眠る。

 深夜シフトばかりが続いているせいか、よく眠れなくなっている。

 2時間ほどで目が覚める。

 15時過ぎから、急に眠気が襲う、そのまま、11時頃まで寝たり起きたりを繰り返す。


 そんな僕を気遣ったのだろう、母親が、僕の部屋のドアを閉めてしまった。

 いつも少し開けている。

 チョビさん、クロさんが入れるように。


 ドアの前で、チョビさんの声がする。

『ニートー…ニートー…僕来たよー、入れないよー』

 浅い眠りにチョビさんの声が混ざる。


 ヨロヨロと起きて、ドアを開けると

『ニートー』

「どうしたのチョビさん?」

『ん?とくに用は無いけど…』

 僕の足にスリッと身体を擦って、ソソッと部屋を出ていく。


 しばらくすると、また部屋に来て、僕の足元で眠る。

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