第122話 クロさん覚える?

 ファンヒーターはクロさんの専用になってしまった。

 最近はベッドに潜り込まずに、ファンヒーターの前で眠るクロさん。

 時折、暑くなって離れたりもするが、基本的に動かない。


 チョビさんがファンヒーターに飛び乗ったときに振動でファンヒーターが止まった。

 ビクッとなったクロさん。

 何かを感じたようだ。

『乗ると…止まるのか?』


 再起動させたファンヒーターの周りをウロウロとするクロさん。

 おもむろに飛び乗ってみる。

 チョビさんより重いクロさん。

 ファンヒーターは止まる。


 それから、暑くなると飛び乗るという荒業を覚え、寒くなると呼ぶという迷惑なローテーションに組み込まれている。

『ニート付けて!!』


 クロさん、壊さないでね。

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