第109話 クロさん寝ぼける

 朝、耳元でクチャクチャ…と音がする。

 目を開けると、真っ黒…クロさんが枕元で寝ている。


 頭を動かすと、髪がズーッと引っ張られる。

 クロさん…寝ながら、僕の髪を噛んでいた。

「生臭いよ…クロさん」

 ポヤーッとした顔で、僕を見ているクロさん。

 目が覚めたのか…下に降りていって、御飯を食べて戻ってきた。

『もうちょっと寝る…』

 毛布に潜り込むクロさん。


『ニートーーーー』

『僕起きたよー』

 チョビさんが走ってきて、クロさんが寝ている毛布にボフンと飛び乗り

『でも寝る』


 毛布の中と外で寝る…僕はどこで寝たらいいのか…。

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