第84話 姉さんはね

 寒くなった。

 姉さんはね、僕のことを大きな猫だと思っていたよ。

 高い所にも登れない…ダメな猫。

 だから、よく僕の所に来た。


 気になって…気になって…。


 僕の傍に居た。

 面倒をみているような感覚だったんだと思う。


 御飯はねだるくせに。


 僕の枕の隣で丸まって眠る。

 寒いと毛布に潜り込む。


 キミ達と同じ…大きな弟。

 また逢いたいよ…。


 元気だよ…いまだに何にもできないダメなままだけど…。


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