第85話 寒い朝

 明け方、僕の部屋に静かに入ってくるチョビさん。

 寝ぼけているのか、ベッドの上に飛び乗ると、そのまま眠ってしまった。


 しばらくすると、毛布を探してモゾモゾ動き始める。

 見つけると、バリバリバリバリと爪を立てて毛布を滅茶苦茶にする。

「なんの恨みがあるんだいチョビさん?」

 気が済むと、毛布の上で丸くなって眠る。


 僕の足の間にスポッと入って、自分のサイズに合わせろとモゾモゾ動く。

『ニート、右足曲げて…左足伸ばして…』

「足がつりそうだよ…チョビさん」


 スカー…スカー…っと眠る寒い朝。

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