まだ投稿二日目だというのに、怒濤の「ラノベあるある」攻撃に笑う。
読み始めると勢いがついてするすると読んでしまう文章力はいつものことですが、登場人物や情景は既視感の連続なのになぜか新鮮に映るのは全編を通して主人公が揺るぎない「やれやれ感」を貫いているからでしょうね。食傷しきった態度がかえって枯れた笑いを誘発します。
ヒロインたちも惜しいキャラばかりで、私のハードディスクの奥底にも似たヒロインが数人眠っています。彼女たちには是非物語の最後にでも再登場することを願うばかりです。
全体を通して、「作品の勢い」は私の愛読する筒井康隆先生も往時はこんな感じでしたね。この先どのようなあるある展開に引きずり回されるのか、楽しみでなりません。
読者の心に刺さる「あるある」を生み出すには相当量の読書量と深い観察眼があってこそ。簡単に書ける小説ではありません。
この作者、ただ者ではない。
ああ、続きが読みたい。