第55話 あれが俺の中二病だったのかもしれない

先週、実家の母から突然「ありがとう」という電話がかかってきた。何の事かと聞くと母の日ギフトのお礼だという。まだ贈ってもいないのに何を言っているのか。よくよく話を聞いたら、ジャパネットた〇たで買ったものを母の日ギフトにしてあげるので、支払(依頼書を送るから)よろしくね!とのことだった。そういえば前に電話をかけた時に、母の日ギフトで欲しいものはないかと聞いたけれどまさかそう来るとは…。とりあえず、あんまり高くなくてよかった。


そして、義母へのプレゼントはまだ買っていない…と書いているうちに母の日が来た。マダムに「これこれ息子からお花貰ったの♡」と見せられ花でもアリかと花屋を散々回り、ハーバリウムを買って送った。東急ハ〇ズで。

母の日らしいピンク系の花じゃなくてゴメンネ!と思ったけどそこは笑って許して欲しい。だって全国送料無料だったんだもの…。


面白外国人やマダムやホラー店主の登場で日記上では最近めっきり影が薄くなった夫だが、キラーコンテンツっぷりは健在だ。普段いつも自由にさせてくれてありがとう!だけど飲み会で泊まるときは事前に連絡してね、マジ心配だから!


そんな夫だが、最近弱ペダのアニメを一緒によく見ている。新開弟の話を一緒に見終わったあと、そういえば義弟も(新開弟と同じように)中学の時、自分の部活に入ってきたわと言ってきたので「やっぱりアニメみたいな感じで兄に比較されて弟さん荒れたの?」と聞いた。


「いや、中学の時はたまに出るくらいで部活真面目にやってなかった。」

「じゃあ何やってたの…。」

内心、エロエリート活動に邁進していたのだろうとニヨニヨしていたら、

「裏の山で修業。」

「修…行…?」

斜め上なのは予想はついていたが、今回はそうきたか…!


「ほら、ウチの実家の裏、山でしょ?あそこで籠りながら修行してたんだよ。」

確かに義実家の裏は義母が「うり坊が裏で穴掘ってて落石しないか悩んでいる」というくらい山だ。いやいや…てかあれ山じゃないし崖だし…!


今考えるとあれが俺の中二病だったのかもしれないなー。だけど、これが今の体力の基を作ってるのだから修行と取ってもあながち間違いではなかったんだろう、としみじみ語る夫に、突っ込むのを忘れて「お、おう…。」としかリアクションができなかったのだった。

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