第42話 夫とセンター試験
最近巷でシェア文化が流行っており、夫もその流れに乗ってパピコをシェアしてくれたが、千切ったフタの上の部分のちょっぴりついたところだった。
それはシェアとはいわないと声を大にしていいたい。
成人式で連休が続いたので、2人で寝正月の続きをしていた。ゲームしたり肉まん作ったりドラえもんの映画見てじんわり感動したりひたすら寝たりしており、実にインドア充だった。いつもと変わらないけど全力でダラダラした気はする!
ちなみに成人式の思い出は、私は「振袖が辛くてソッコーで脱いで両親にガッカリされた。」で夫は「服を車内に忘れてひたすら走ってバスを追いかけた。」だった。
よくバスに追いついたな。(どのくらい走ったのかは敢えて聞かなかった。)
さて、先週末センター試験が終わった。
センター試験といえば、大学だ。実は夫は学生時代が他の人よりも長く、大学をいくつか出ている。別に家が裕福だったわけではなく、全てを奨学金でカバーするくらいに賢かったのだ。お前は爪の垢を煎じて飲めと言われそうな気がするが、さっき確認した夫の爪の垢は真っ黒だった。
仮にめっちゃ賢くなれるとしても正直飲みたくない。
「当時はインド哲学をやりたかったんだよねー。」と語る夫が、実際に行った大学はインドのイの字もない学校だったので、どうしてその大学を選んだのかと理由を聞いた。
「ヤクザの車にチャリをぶつけたので…」
まさかすぎる理由に、思わず大笑いしてしまった。
田舎を出て大阪で浪人しながら新聞奨学生をしていた夫は、バイト中にヤクザの車にチャリをぶつけてしまい、既に合格通知を貰っていた某大学に逃げるように入学をキメたそうだ。本当によかったね。マジで。
夫を見ていると、人生って本当に何が起きるかわからないと思う。
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