第16話 徒歩圏内の定義(修正)
夫が朝、検便の取り方の紙を見ながら、検査棒を直接尻に突っ込まないでくださいという文言を見つけたと嬉しそうに話しかけてきた。わかる。
好奇心に駆られて直接突っ込んだ人の体験談とかないのかなぁとか思ったのだろう。
わかる。私もそう思ってGoogle先生に聞こうとしたことあったからわかる。
とりあえず検便をちゃんと提出してきたようで本当によかった。
太っているところ以外は健康ですという診断が出たというので、お腹をさすっていたら「結婚前は太っていなかった。」と言い出すので、ご飯ストライキでもそのうちしようかと考えている。乙女か。
激務過ぎて不規則な時間の食事と、運動をしなくなったことにより代謝が下がったのが一番の原因なのに、解せぬ。
今回は夫の運動エピソードを話すことにしようか。
友達の結婚式に呼ばれ、夜行列車で向かった夫は寝過ごして岡山で降りなくてはいけなかったところをどうやら広島まで行ってしまったそうだ。
翌朝特急で戻ればいいところを、当時の夫は何を思ったのか
「いける!」と思ったらしく駅から歩き出したそうだ。広島まで。
「で、それ間に合ったの…?」
「革靴はダメにしちゃったけど、まぁなんとか。」
広島から岡山って距離にして一体どのくらいなんだろう…と
Google先生に聞こうとしたら
「100kmは徒歩圏内」
という言葉が返ってきた。目の前の男から。
私の中で、徒歩圏内の定義が揺らいだのは言うまでもない。
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後日これを読んだ夫から、違うよ!広島じゃなくて鳥取だよ!
夜行がラストで岡山で降りて鳥取まで歩いたから、スーツで。
野犬がウロウロしてたっけなぁ…というコメントがあったので修正します。
寧ろそっちの方が数倍面白いから…!
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