第19話 言葉の反対は
変身能力の獲得を目指して今日も鍛錬に挑む。
日々行われる鍛錬の結果、ダンジョンを周回するスピードも上がり
ゴブリンとゴーレムのダンジョンをクリアしても、ゲーム内時間で1日かからずにクリアできるようになってきた。
かわりに祈る時間が増えた。
カレー「いや、それ普通にサボってるだけじゃないっすか、二週目行こうよ。」
僕「おかしい、僕の心の師匠はこのやり方で音を超える拳を手に入れたはず。」
仕方ないので祈る時間を切りやめ、別のダンジョンに向かった。
今回ダンジョンに向かう目的は新しい力を手に入れるためだ。
変身能力欲しい→敵強い→倒す力がいる→新しいスキルが必要。
その新しいスキルを手に入れるためには、10個の材料がありこれを手に入れる必要がある。
そして集めることで覚えるのは、炎魔法の上位版の爆熱魔法。溜め時間こそかかるが、破壊力はゲーム内随一だ。
ただし、覚えるための材料には難易度が難しいものもあり、10番目の素材は非常に難しいダンジョンの報酬となっている。
しかし、僕には秘策がある。
とりあえずは最終材料以外を頑張って集めれば1〜2週間で集まるので、それらを順次集めていくのが当面の目標だ。
今回のダンジョンでは材料の1と2が手に入る。
このダンジョンでの主な敵はコボルトで、ゴブリンの上位種である。身体的な能力が少し強化されている。
ただ、行動パターンは非常に似通っており、今の僕たちの敵ではない。はずだった。
僕「ひでぶっ!」
カレー「僕さん!!!」
コボルトアーチャーの弓に吹き飛ぶ僕。
仮面「安らかに眠れ、仇は取る。」
僕「ま、まだ生きているわっ!!」
ゴブリンの上位種だけあって、耐久度が増しており弓を使うアーチャーにたどり着くまでが非常に辛い。
前衛の耐久度が上がっており、思ってた以上に厄介だ。
ゴブリンを相手にしている程度の舐めプ装備(※舐めたプレイ)では殲滅力が追いつかない。
僕「油断しただけだし、装備変えるし。大丈夫だし。」
仮面「 ^^ 」
武器をその辺で拾った木刀から街で購入したツーハンドソードに切り替え、コボルトの村に襲いかかる。
貴様は俺を怒らせたっ!!
-----------------------------------------------------------------
流石に本気を出した後は順調にコボルトの駆除が進み、アーチャー達にも遅れをとることはなかった。
そのまま歩を進め、途中のハーブ採取部屋までたどり着いた。
前衛戦士の僕とカレーはこの部屋で、休憩をする。
仮面さんと友人はポーションの調合も行うので必死にハーブ採集をしている。
今日はこの四人でダンジョンに潜っているのだが、今のところ問題なく周れている。
目標だった材料1も無事にゲットすることができ、残りは材料2だ。
この材料達はそれぞれが古の魔法使いが残した魔力の塊で、それを10種類集めることで
その魔法使いが遺した古代魔法を獲得できるという寸法だ。
残りはこのダンジョンのBOSSからドロップする材料2を、手に入れればミッションコンプリートだ。
ハーブ部屋を抜け、もう少し行けばBOSS部屋に着くはずである。
ここのBOSSは古代の魔法使いが魔法で作り出した地獄の番犬、ケルベロスだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます