第20話 態度などでは無く、孤独であること

魔「今日学校でね、言葉の反対は何かって聞かれたんだよね。」

僕「うん。」


魔「考えてみたけどよく分からなくて答えを聞いたんだけよね。そしたら"態度"だ、って言われけど全然納得できなくてね。」

僕「うーん、僕も納得できないかなぁ。」


魔「でしょー!?でも、周りの子はそれで納得してるんだよね。何が違うかは分からないんだけどね。」

僕「僕が思うに言葉って、相手に何かを伝えようとすることでしょ?極端な話、言葉の広い定義には手話やボディランゲージも入るからさ。」


魔「うん。それでそれで?」

僕「うん、だからね。伝えようとしないことこそが、言葉の反対語な気がするかな。」


魔「伝えようとしないことね、、、それってつまり無視ってこと?」

僕「無視もニュアンスが少し違う気がするんだけどね、無視って相手がそこにあることを認識した上で無視っていう状況を相手に押し付けることでしょ?だから相手にある種のメッセージを伝えたくてやってるんだよね。だから違うと。」


魔「うーん、じゃぁどういうことかな。」

僕「孤独でいるってことを許容することじゃないかな。そうすれば言葉が要らなくなるから。」


魔「なるほどねー!態度よりは納得できそうだね!」

僕「ところでね、ちょっと今戦闘中でね、というかヘルハウンドに齧られてるから戻るねー。」

魔「」


ささやき会話を終了すると、ヘルハウンドの魔法に丸焼きにされたキャラに戻る。恐るべきヘルハウンドの速攻に前衛は崩壊し、パーティは全滅して一旦入り口付近の女神像まで撤退していた。


仮面「この数で勝つには、作戦がいるな。」

僕「そうですね、完全に舐めてました。」

カレー「えぇ、、、まさか。」

友人「三体もいるなんてね☆」


そう、ヘルハウンドは群れで襲ってきた。

しかも視認範囲が極めて広く、一人がやられれば直ちに別のキャラへと襲いかかる。最低でも一対一で三体を三人が相手をしなくてはいけない。


仮面「とりあえず、俺が弓で一体を引き受ける。」

僕「僕も一体ならなんとかやれそうです。」

友人「私はヒーラーだから、誰かがやられたら復活と回復をするね!」


三人は一人の方向を向く。

カレー「え、俺ボスとかまだ無理なんですけど。」

仮面「倒せとは言わない。餌になれ。^ ^」

友人「蘇生は任せて☆」

僕「君にかかってる(棒」

カレー「そんなぁ、、、わかりました、やってみますけど失敗しても俺のせいじゃないですからね?」


カレーの覚悟が固まった。

さぁ復讐の時間だ。

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