第3話 始まりのむら:交流

とりあえず死亡したことで友人とは別のところに飛ばされた。


その後、魔法使いがどんな情熱的な言葉で友人を口説いたのかを知るすべはない。

しかし、友人から話が急すぎるため断ったと聞いた。魔法使いざまぁ。


自分が現地に復活して戻るとそれでもメゲずに、せめてこれも何かの縁だと魔法使いが

所属するギルドに入らないかと勧誘されていた。友人だけ。


そもそも自分たちが窮地に陥ったのは、あの魔法使いが大量に狼を狩ったせいであるからしてどんなマッチポンプだよとは思ったが口には出さない。


最終的に友人は自分も一緒に入るならお世話になりたいという旨の話をした。

明らかに魔法使いは嫌そうにしながらその条件を飲んだ。ちなみに俺は入りたいとは言っていない。

言ってないはずだ。言ってないんだけどな。


魔法使いの男は仲間の元へ案内すると馬を出して友人と自分が乗った。

そしてそのまま集合場所の広場へと駆け出した。

この世界の馬は2人乗りだ。つまりそういうことだ。


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見えなくなる馬を必死に追いかけて広場へとたどり着くと魔法使いを除いて3人のメンバーが集合していた。

一人は剣士なのか、かなり大きな剣を持った男キャラで12星座をテーマにしたアニメの主人公みたいな

名前をしている。あとの二人はスパイスみたいな名前の人と変な人だった。


どうやらこのギルドには女性キャラが1人しかおらず、スパイスの名前の人だけだった。

そしてそれを知り、魔法使いがどうして自分を邪険にしていたかを悟った。男は余っているんだな。

しかも一人はなんか明らかにカタギには見えない仮面を被っている。風の谷のナウシカに出てくる

トルメキアの兵士の仮面みたいな仮面。どこでこうたん・・・?ちょっと欲しい。


スパイスさん「おー、この子達が新人さんだねー!初めましてー!^^」

星「なんだ、まだ初心者じゃないか。もっと強そうな人はいなかったのかよ。」


スパイスさんいい人や・・・スパイスとかいってごめんなさい。

星は超新星爆発しろ。


仮面の人「… … … 。」


いや、わざわざチャットで無口キャラアピールとか。やっぱこの人変な人や。仮面は欲しい。


このギルドはここにいるメンバーで全員で入会してもらえば一緒にダンジョンに行ったりサポートができるのが

セールスポイントだよー!と魔法使いは説明した。僕の方は見ずに。あいつ許さねぇ。


友人と簡単にチャットで相談し、しばらくお世話になることにした。

そうすると早速メンバーのお古の装備を色々頂いた。自分は仮面の人からお古の盾と、スパイスの人に剣をもらった。

友人は魔法使いになんか可愛い服とかもらってた。


そして早速ダンジョンの遠征に行こうと誘われた為、初のギルドでのダンジョン潜入に行くこととなった。


”始まりのむらのダンジョン”


ボスは巨大な… … …

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