赤いキャンドルは明るく笑う

朝、目が覚めたがまだ眠い 二度目したい

気持ちと戦いながらボーとしてると

妹が「朝ごはん〜」と呼びに来た

その声によって覚醒したので

ご飯を食べにリビングへ行くことにした。


ご飯を食べえた俺は妹(宮崎 朱子)と

学校へ行くことにした。

妹は中学生だが、中高一貫の学校なので

一緒に行くことが可能なのである。


「そういえばなんで昨日俺が担任に呼び出されている事を知ってたんだ?」

「なんでだと思う?」

「誰かに聞いたとか?」

すると妹は前に出ていきなり

「実は、私特殊能力があるの」

とか言い出した。

「あ〜なるほどね」

「さすが我が妹」

「なにそれ、少しは信じるって気持ち持ってよ」

「ここはアニメの世界じゃないんだぞ」

「お前はアニメの見過ぎだ」

と言うのも妹はバンバンアニメを見て、

その知識で話を展開するタイプなのだ。

「二次元は素晴らしいよ、お兄ちゃんももっと関わりを持つべきだよ!」

「気が向いたらアニメを軽く見てみるよ」

そんな会話をしている間に学校に着いた。


そしていつも通りつまらない

授業が始まった。

俺はクラスに溶け込めずにいるため、

授業中に話す相手もいなければ、

ちょっかいをかけてくるやつもいないのだ。

なんだかんだしているうちに、

6時間目終了のチャイムが聞こえた。

「宮崎くん、黒板消したあと、

ここのノート全部生物準備室に運んでおいて」

という声が聞こえた。

「今日は日直か」とつぶやいた

なぜノートを生物準備室に運ぶのかというと、答えは簡単。

担任が生物教師だからだ。

黒板を消した後ノートを運ぼうとすると

妹が帰ろうとやってきた。

「ノート運んでからな」

「ついていってあげる」

「えぇ」

「なによ、こんなに可愛い妹がついていってあげるのに」

「そうかい、ありがとな」

そんな話をしながらノートを運び終えると

妹が今日誰かが転校してきたという話をし始めた。

「転校生か、同じクラスに来たのか?」

「違うよ」

「そもそも別の高校からきたって聞いたし」

「お兄ちゃんの学年なんじゃない?」

「そうかもな」

「早く帰ろう」

「そうだね、テレビの録画も終わってないし急ごうっ」


「腹減ったな」

「そう?私はそんなにだけど」

「お前少食だもんな」

「今日の晩飯何か聞いてたりするか?」

「あぁ」

「お使い頼まれてたんだ」

「先に帰ってて、スーパー行ってから帰るから」

と言って颯爽と走って行ってしまった。

ついていこうと思ったのに

そんな気持ちで家に帰ると、

玄関に妹の靴があった。

「おーいスーパー行ったんじゃなかったのか?」

と玄関から叫んだが返事が聞こえない

おかしいと思いリビングへ向かったが

リビングには誰もいない。

じゃあ、どこにいるんだ

そして妹を探したが、いなかった

しかも玄関の靴も消えている

イタズラかと思い無視してテレビをつけたが

妹どころか母親父親すらその日は帰ってこなかった



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CANDLE りんごパイ @RINGOPAI

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