第21話 女性の母性本能が男性を正常にする…。

「なぁ、サーヘル。俺の姉ちゃんは国際機関さえ、働いていなければこんな事になっていなか・っ・たよな。」


「私にはアンタの姉の事が良くわからない。けど、私には国際機関には凄く深い闇があると感じてくる。だから、ミカエル。私に頼りたいときには頼った方が良い。」


「ありがとう。サーヘルさん。」


 俺は姉ちゃんを殺しかけた国際機関や男性同性愛者が凄く嫌いだ。

 故に、あいつらを殲滅しなければ俺の気分が晴れない。だからこそ、俺はこの時まではサーヘルさんの胸に抱き着きながら泣き続けた。


 翌日。

 俺は、昨日は泣き続けた影響からか、今日は凄くすっきりした。


「おはよう。ミカエル君。」


「こちらこそ、おはよう。サーヘル。」


 俺とサーヘルの意思は互いに通い合っている。

 美奈やタマナと共に任務を受けていたが、やはり俺にはサーヘルが適切な相手だと一瞬で分かった。

 それからАГМБに次の任務の指令を聞いて…。


「ミカエルとサーヘル殿。君達にはこの任務を受けてもらいたい。」


 俺はその任務内容の書類を開いて、サーヘルと共に受ける任務を調べた。

 すると…、


「ミカエル。どうやら同性愛親に不当に子供を売りさばいている任務に私らが受けるようだな。」


「あぁ、男性同性愛者夫夫の親のみならず、ロシアの大事な子供を不当に売りさばく輩を俺は殺してやらねば子供達が救われんな。」


 俺は男性同性愛夫夫の親に子供を不当に売り渡す理由は大体理解できた。

 何故なら、特に男性同性愛者は子供が産めないが故に女性に代理出産を要求させ、その子供を女性から略奪する事で自分の子供として得られる事を知っているからだ。


「で、サーヘル。お前は自分の子供のはずなのに第三者の精子で子供を産まされた挙句、その子供が男性同性愛者に盗られたら貴様なら嫌だろ。」


「あぁ、どうして国連共はそんな事をするのか私にはよくわからない。けど、同性婚を見てみるとが多く、第三者の女性に子供を産ませた挙句、その子供を自分たちの物にする。私にはそれがあまりにも男尊女卑的な行為で許せなくなった。」


 サーヘルの怒りが確かに、湧くのは実感できる。

 男性同性愛が増える事は女性の事を軽視し、男尊女卑の風潮を生み出す。

 女性同性愛者同士の婚姻なら自分達で子供が生まれるからまだ許せるが、男性同性愛者の夫夫の裏には人口削減や男尊女卑的な思考が拡大してくる。

 だからサーヘルは、男性同性愛者夫夫を赦さない理由は俺と似ているんだと思い安心した。


「行くぞ。ミカエル。」


「あぁ、怒らなくて良いから俺も行くぞ。」


 俺はこれから男性同性愛者を倒す為にこれからやるべきことをやらねばならないと思い、これから任務を引き受ける事にした。

 恐らく、美奈の時の任務よりも遥かに危険で闇が深い任務だと言える。

 しかし、それでもその任務をこなさなければ俺達は出世できない。ましてや限られた期間で異性婚をしないとここから排除されるとなるとゾッとした。

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