第12話 貸切風呂で髪洗おう。02

 俺は未奈みなやサーヘル、タマナ達が貸し切り風呂を利用しながら彼女らの髪を洗っていた。

 無論、彼女らは普通に俺の前で全裸で風呂に入っているのに対し、俺ら男は下半身裸になれない。

 何故なら、АГМБの研究結果から性犯罪でゲイの男性がなりやすい結果が公表されていたからだった。

 事実、男→女、男→男で犯罪が起きている事件の多さから女性の裸を規制しても性犯罪の抑制にならない結果が出ており、寧ろ男の下半身を規制する事で同性愛や性犯罪の減少をいかに上手くいかせるかАГМБが悩んだ結果なのだろう。

 だから、俺は同姓愛(特に男性同性愛ゲイ)を肯定する行為がは非常に危険なのは道徳やモラルの退廃や性病、性犯罪の起きやすさから来ていると感じた。

 なので、俺が服を着ながら女子達の身体を洗う以外に俺が出来る事はなかった。


「ねぇ。ミカエル君。私の髪とお腹を洗ってくれない?」


「サーヘル。貴様はどうして俺に貴様の髪やお腹を洗って欲しいと頼むんだ?」


 俺はここにいる女子達がどうして俺に自身の身体を洗って欲しいのかよくわからない。

 けど、恐らく自分の身体に汚い臭いを消す為に洗って欲しい願望なのだろう。

 よく、女性のおヘソは、縦長のヘソを美ヘソと思われているが、実際はへその胡麻あかが凄く溜って非常に汚いとされている。

 寧ろ、顔が可愛いくて美人でも出べその方が可愛くて中も綺麗である事をよく理解していると感じる。

 だから、俺に女性のお臍の手入れをして欲しいと要望しているだろうと思った。


「なぁ、サーヘル。貴様らが俺にお腹を洗って欲しいのはまさか、おヘソ胡麻あかを掃除して欲しい事が理由じゃないか?」


 俺は思った事を言おうとしただけだった。

 すると…、


「そうだよ。私はあんたに女の子のお臍や髪をしっかりと手入れする事でどんな女性でもモテさせるようにして欲しいと思っているから…。」


「どういう事だ…。」


 俺にはどういう事なのか理解できない。

 けど…、

 縦長のお臍は垢が溜っている事からやはり、出べその方が凄く綺麗だと感じるのはその為だと感じる。

 縦長のお臍は形こそは美ヘソでも中身は汚い。

 一方、出ベソは形こそ良くなくても可愛い女性なら出べそも可愛いし中も非常に綺麗だからより好感を持てるのだと…。

 加えてへそピアスも表向きはオシャレでも実際はへそを傷つける事、売春婦バイタと見られる事、不自然さが来るから多くの男は好まないのは当然でないか。

 勿論、俺も彼女がへそピアスを開けたり、整形して縦長にする位なら出べそでも充分に自慢できる女性の方が好感持てると感じた。

 それ故に…、


「サーヘル。貴様だけでなくタマナや美奈の髪やへそを手入れしてやるから安心しろ。」


 自分の身体を洗って欲しいと望んでいる。

 つまり、ヘソの穴と髪をしっかりと手入れして欲しいのはここにいる女子達の望みかもしれないと俺は感じた。


「分かった。貴様らのお臍を洗って出たら俺も個人的に風呂に入るよ。」


「ありがとう。私たちが上がったら風呂に入る事は私たちを大事にしていると思っている証拠だよ。」


 ありがとう、サーヘル。俺は貴様のお陰で少しだけ女性の気持ちが分かったよ。

 女性を良くするのは付き合う相手の男性だと…。

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