第3話 演習と異性愛。

 俺は、寮に戻って就寝した。


 ―――翌日、


 俺はこれから寮からАГМБあーげーえむべーにある演習場『システマ道場』に向かった。

 勿論、この道場でも男女混合だ。何故なら、АГМБでは男性同士の同性愛ゲイ行為を推奨する行為自体が禁じられている。

 その為、男性の場合は女性同性愛に比べて厳しい目で見られるので確実に女性と練習せねばならぬ。

 しかも、АГМБは男女平等なので異性愛を徹底している。故に、異性愛や女性同士の恋愛は普通だと思う。

 勿論、俺は過去に男性同性愛者の現場を見たが、非常に気持ち悪く、彼らは直ぐ性●為するから凄く怖いと感じた。

 故に、АГМБに入隊して同性愛を推奨する連中から子供を守る決意を感じたからこそ、俺はФСБに憧れたのだ。

 故に、俺はこの6か月以内に結婚してАГМБで重要な地位について見せる。

 と、俺は思いシステマの演習を行った。


「おはよう。ミカエル。」


「おはよう。未奈。サーヘル。」


 俺は寮に一緒に住み込む彼女らと対面した。

 そして…とある男性が俺に向かって、


「へぇ~。君がミカエル君か~。」


 俺は男性だと判断したせいか、咄嗟に身構えて…、


「ミカエル君。身構えなくても良いぞ。俺の名前は槢悛稊シー・クアン・チー華僑系ちゅうかけいロシア人だ。高卒でАГМБに雇われた男だ。」


 成程、このАГМБは国籍、性別は多少関係あるが、基本的には関係なくリクルーターされる組織か…。

 つまり、この組織は意外と幅広いんだなと感じた。

 と、槢がこの組織のある事を話そうとしたので俺は…、


「そうそう、АГМБで結婚する時、国籍は年上の男女の国籍と苗字を得る決まりがあるそうだ。一応、それについて言及しておく。」


 成程、シーが要っている事はあながち間違いない。

 特に華僑系と米系は高卒で雇われる傾向が強い為、必然的にこの組織で生き残るのは大体が、米中の国籍が消える奴だけか…。

 ふっ、面白いなАГМБ。

 流石は元ФСБ、アレクサンドル・ユーリ大統領が考えた事だ。

 つまり、人口が増えている国ほど、相手の国籍を得やすく、ロシアやイスラエルみたいに大卒で雇われる国ではその国の国籍を得る訳だな。

 さすが、イスラエルはしたたかだな。そのしたたかかさで欧州を滅ぼしたから恐れ入る。

 だから、АГМБは面白い組織だと俺は思った。


 ―――こんな組織。面白い、俺はこの組織に雇われた事に光栄に思える。でも、だからこそ過信は禁物だな。


 俺は過信だけは絶対に避けたいと思った。

 何故なら、6か月以内に結婚しないとАГМБを辞任させられる上、最悪社会から白い目で見られる恐れがあるからこそ、警戒する必要があると俺は感じた。


「では、全員揃ったようだな。これからシステマの練習をする。勿論、君達は男女半々だからこれから男女ペアを組んでシステマの練習してもらう。」


「はい!?」


 俺は、システマの練習がこの組織に雇われた証拠だと思い、システマの練習相手の女子を探していた。


「よし、ミカエル君。私が相手をする。心して掛かれ。」


「サーヘルさん。俺も女性だからと言って手を抜かぬ。それが男女平等だからな。」


 俺は、サーヘルさんとシステマの練習試合を引き受けて、勝負に挑んだ。


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