第5話 だからアニメネタに頼ってしまう

前回のラブライvおっと、間違えた。

前回のあらすじ!


武器屋でお世辞にも武器と呼べないものをもらったユーリたちはマリにその理由を聞いていた。


『この島の武器屋は、みんな他の島から武器を輸入して店に置いてるんだけど、半月前ぐらいからその輸入船がこの島のに来なくなってんだよね。』


『ちゃんと理由があったのか…でもなんで来ないんだ?』


『実は噂で聞いた話なんだけど、その輸入船が盗賊に襲われてるらしいの。ルートを変えてもダメだったみたい。』


『それこそ海賊に頼んで解決してもらうべきなんじゃないの?』


『サラさんだっけ? それができたらやってるんだけどねぇ〜 この周辺って海賊がいないの。まぁそれを狙ってのことなんだろうけどね。』


確かに、深刻的な問題かもしれない。


改めて店内を見ると武器屋にしては品数が少ないように見える。

多分ここに出ているものが全部なんだろう。


『私が武器プレゼントのキャンペーンをやってたのも海賊にきてもらうためだったの。』


つまり、武器のキャンペーンと言って海賊を呼び、輸入船をこの島まで護衛してもらおうということだったらしい。


ん? てことはつまり………


『あんたたち駆け出しでも海賊だよな? 私の依頼受けてくれないか? 内容は武器輸入船を無事にこの島まで連れてくること』


やはり思った通りだ。


マリは多分もう俺たち以外に頼れる人がいないのだろう。



『みんな、この依頼受けるか? って聞くまでもない感じだな。』


すでにみんなの目にはやる気しかないように見えた。

確かにここで断るのは俺も嫌だ。


『俺たちの意見は決まった。あんたの俺たちが依頼受けるよ。』


『ありがとう! 君たちもう立派は海賊だよ!』


その時のマリの緊張が解けた安堵の顔は心に焼き付いた。


『で、次に輸入船がくるのはいつなんだ?』


『今からちょうど二日後よ。』


そうして俺たちは マリに二日後にまた来ると告げ、武器屋を出た。


『いや〜初の人助けの依頼ね!』


『私も久々にワクワクしてきたぞ!』


だがここで一つ考えるべきことを思い出した。


『そういや俺たち今日泊まる金無くない?』


『『『『『あっ』』』』』



俺以外の五人が口を開けて固まった。

みんなそのことをすっかり忘れていたようだ。


するとティナが


『ふふふ、こういう時のために機関から一日目の分だけですが生活費をもらっておいたんですよ!』


と、『褒めて褒めて』と言わんばかりに胸を張りながら自慢げに言った。


こういう時のご都合主義は正直ありがたい。

これで一旦、問題は無くなった。


俺たちは安心して宿に向かい、そして無事にチェックインに成功した。


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