最悪な2日目。
どうゆうことだ?
俺は今悪夢を見ていて、そして、友達の家に行くのにー。
それなのに、何故?
何故俺は教室にいる?
夏休みは終わっている?
「おい、守!お前今何歳か?」
そこにいた守に聞く。
「はぁ…??何を今更…。18ですけど」
どうやら、あれはやはり夢だったようだ。もとにもどっている。
「んでも、夏休みは今から始まって、でもってお前もみんな中学生で、、、夏休みは終わってって??」
「んがぁ!?落ち着いて!訳がわからないって!いてっ?ちょっ離してッいててててっ」
俺は興奮しすぎたようで、机ごとのしかかってしまう。
しかし、今は混乱しているので、もう立つことすらできない。
すると、扉ががらっと開き、1人の少女が入って来た。
「もうなにぃ〜?邪魔なんやけどぉ。…よっ!」
「ほわぁっ!?」
机ごとのしかかっていた光を飛ばしのけた。
なんつー怪力…。
「ってて…。てかお前誰だよ。」
机に挟まれた光が顔を出す。
「あぁ、アタシは野上りほ。転校して来たんよ。よろしゅーな」
「よろしゅーな??」
「よろしくって意味や。」
「意味や?なんで『や』がいるのか?」
関西弁というものを知らない光には、疑問で仕方なさそうだ。
「別にいいじゃないですか。言ってませんでしたか?今日転校生が来るって。」
「聞いてねーよ!?」
「それよりも、アタシの席どこ?えと…」
「光、だ。」
「そう、光。案内してや」
やけに光に馴れ馴れしいな、と守は思う。
普通は光にペコペコするものだ。
「いや案内も何も、今の机がりほのなんだよ」
「ブッ殺す!!」
「落ち着けって…」
よっこらせ、と光が立ち上がり、りほの席を移動させる。
…ん?まてよ。なんで俺が机を用意してやっている?
俺はこのクラスの『長』だ。
そんなことしてやる必要なんてない。
がたっと机を放り、
「あとは自分でやれよ」
と言って守と去った。
「見てたよー、りほちゃん。あいつ、感じ悪いからね。」
「でも気にしなくていいんだよ!だって……って、え?りほちゃんッ!?」
あの時のあいつの顔、あの目…。
思い出した、思い出した……!
私は、あいつをーーー
りほの視界は暗転し、目を開けることはなかった。
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