第三章 ゆず
序
ついに、この日が来てしまったな。
四月二五日。この日はあたしにとって、すごく特別な日なんだ。
あたしの誕生日で。
お父さんの命日。
ずっと考えていた。いつがいいかなって。
ずっと考えて、やっぱり今日しかないかなって思った。
今日、決着をつけないとなんだ。
今日はあたしの誕生日。
生まれ変わるよ。
全部を確かめて。
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