二度ある事は三度も四度もあるんです

 という夢を見た。

 えぇ、またまた白い部屋です。

 前より幅広く感じるけど、高さ的には狭く感じる。 

 違いはそれだけではない。床は赤と茶のコントラストで、カラーリングされています!

 鉄臭いし、土特有の変な臭いもする。


 でも、夢でした!


 何故そう言い切れるのか?

 手で掘って、床が一メートルほどかさ上げされていたのを確認し、恐々と辺りを掘り返したものの、バラけた人体は発見出来なかったからデース!


 つまり、死にたてホヤホヤの肉はおろか、腐った肉すら見つかんない。服もなかった。

 となると、アレは夢。イイネ!?

 あと、お前ん家天井低いなとか言うなよっ!?

 ま、代わりにガラス玉と台座を見つけた。あと本も。

 いやね、なんとなく発光してたんだよね。本とガラス玉とかがさ。

 だから土砂の中からでも見つけられたの。


 床が見えるまで、一面の土を四隅に積み上げておく。

 よし、この隅をトイレ代わりに使おう。

 こっちは机代わり、ここは寝床。あとは用を足した後に被せる土ね。

 はぁ、キツい。飲まず食わずのまま動いているからか、疲労感がかなりあるみたい。

 というか、トイレしたい。そのあとに寝るか。

 空腹だけど、寝れば忘れるでしょ。

 和式便所にかがみつつ、本をパラパラめくり、斜め読みしていく。

 角が丸くなっていて、その部分の文章は読めない。殴り続けたせいで、文字のインクが飛んでしまったのか、重複しているページがざらにある。

 あと、赤黒い汚れが目立つし、何か尖った破片が刺さったような痕跡もある。文字通りの虫食いなページも多い。

 結論、コイツはトイレの紙だ。適当に破いて使おう。

 かろうじて読み取れる単語は、ダンジョンとか召喚とか……。



 …………あぁ、これは詰んだな。

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