第4話理解のある人
「今日もおつかれ!」
「明日も頑張ろう」
そう言ってビールのジョッキを合わせる。
今夜は彼氏の慎二と居酒屋で過ごすんだ。
「いやー、最近なかなか疲れるね」
「課長めっちゃぴりぴりしてるよね更年期なのかしら」
「かもね!」
私達はノリは友達みたいだ。
「桐華はさ、将来結婚しても仕事続けたい?」
でも将来の話もしっかりしている。
「子供が出来たらやめるかもしれないけどそれまでは続けたいかな。慎二はどう思う?」
「桐華の思うようにすればいいよ!仕事って他人に強制されても楽しくないでしょ?」
「ありがとう慎二優しい!」
理解のある彼氏を持てて私は幸せ者だ。
うれしくて慎二の腕に手を添え、もたれ掛かる。
「もうそろそろ俺の部屋行く?」
「行く」
その夜は一睡もせず狂ったかのようにお互いに愛を求めあった。
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