銀色の翼
食事のあと、キャロルは
家族全員に
嬉しそうな顔を見て、みんな笑顔になる。色々な話をした。
歯磨きをして、
床にはじゅうたん。壁にはたくさんの絵。いくつも椅子が並んでいて、その中の一つにキャロルが座った。
隣に兄が座って、頼む。
「レトロファイトで強くなる方法を、教えてくれないかな?」
「……わたくしの戦い方は、
兄のバトルを見て、横から口を出す妹。
椅子に座っている両親が見て、微笑んでいた。
ゲームの時間が終わる。
お風呂から出た金髪ロングヘアの少女は、パジャマ姿で自分の部屋にいた。大きなベッドの上で横になって、すこし顔が赤い。
(これは、夢ではないのですね)
机に向かって
大きな家の
朝起きた金髪ロングヘアの少女は、
メイドの作った朝食を食べた、家族四人。
キャロルは、母親の料理を食べたことがあるのかどうか、記憶にない。
「このあと、レトロファイトを教えてくれないかな? キャロル」
食後に兄が頼んだ。
「……わたくしから教えられることは、何もありませんわ」
キャロルは、一人前に成長した
「ほう。ブライアンはそれほど成長したのかね」
父親は
「違いますよ。ひたすら戦って腕を
「
いつものように
日当たりのよい場所にある
少女は、兄のやっているビデオゲームを見ていた。
隣同士の椅子に座る二人。
短い金髪の少年が戦っているのを見て、キャロルは横から何やら口を出している。その様子を、椅子に座っている母親が見て、微笑んでいた。
ゲームのあと、兄妹は久しぶりに家の外で遊んだ。
高所のため、まだ
大きな湖を見下ろし、大きな家を見上げて、
のんびりとした時間が過ぎていく。
夕方になり父親が帰宅すると、いつものように家族だんらんを過ごす。
ベッドで横になった。
すぐに、メイドの運転する
歯磨きのあとで、
そのあとで、ゲーム機の電源を入れた。
レトロファイトを起動する前に、何通もメッセージが届いているのに気付く。フレンドであるケイの紹介で、
トラップ
ジャンプ
部屋を開いているフレンドを見つけては、対戦した。
ナイナの
腕がミドル、胴と
キャロルは一気に
エリシャの
全身ミドルで、背中にドリルを
やはりキャロルは一気に
相手は、
ダニオの
胴がライト、腕がミドル、
ボニーの機体は赤。
全身ライト。左手にハンドガン、右手に中型ハンドガン。左肩に
みんな、メッセージに書いてあるとおりの
まだ戦っていないフレンドがいたので、キャロルは部屋を開いてみた。相手がやってきた。
ジョフロワの
左腕だけミドル、他はヘヴィ。右肩に
いつものように、キャロルは
ジョフロワは
白いシャツ、黒地に灰色の水玉模様のスカート姿の少女は戦って、笑った。
しばらくフレンド戦をしたキャロル。
ディーナが
「ゲームクラブの活動のためにも、レポートをお願いしますわ」
淡い茶色の髪の少女が言った。
キャロルの住むG国では、セカンダリースクールから
「……
共有スペースでの食事が終わる。食事のあともおしゃべりは続く。
二人は、部屋に戻り歯磨きをした。
レトロファイトのフレンドを見ると、アサトが部屋を開いている。キャロルは、迷わず
嬉しそうな顔の少女を見る、ディーナ。
「その
「ええ? ……どうしてそのことを?」
「昔、絵本の
ディーナの言葉に反応する間もなく、戦いが始まった。
向かい合う白と灰色。アサトが5
キャロルは、そこを
アサトは
白い
2戦目。
アサトは
「どんな
対戦終了後の画面を見ながら、キャロルは言った。
「いまの戦い、まるで、ダンスを
ディーナは目を
【火曜日に何かご予定はありますか?】
送ったのは、
【その日は休みなので、アーケード
すぐに返事がきた。
【できれば、お昼過ぎから行ってくださると嬉しいですわ】
キャロルが送ったのは、
【はい。分かりました】
やはり、すぐに返事がきた。
「わたくしの
ディーナは
「そんな
金髪ロングヘアの少女は、恥ずかしそうにしていた。
その
夜になる。二人が眠ったあと、次の日になった。
キャロルは荷物を持って、校外の
ディーナが、茶色の
すこしでも早く、という思いで、待ってもらっていた。メイドの運転する車に乗って、両親と共に空港まで向かう。さほど遠くない場所に空港はある。
薄茶色で巨大な建物は、
両親と一緒に、ロビーで
果てしなく長く感じられた。
準備のできた飛行機に乗り込む。銀色の
キャロルは、夕方にG国を飛び立った。
決まった座席にずっと座っていない。飛行機の中の部屋で、両親とのんびり過ごす。
夕食を食べ、お
さすがにお風呂はない。
キャロルは、パジャマに着替えて眠りについた。
いつもどおり寝たはずなのに、目が覚めると昼過ぎだった。
そろそろ到着するということで、キャロルは
着陸した飛行機から出て、長い通路を歩く。
荷物はすでに持っている。
空港の外に出る。
フリル付きの白いワンピース姿の少女は、J国に降り立った。
昔、コスチュームの日で着たような服を着ている人は、いない。調べたとおり、昔の衣装。
レイクサイドよりも気温が高い。車に乗り込む、キャロルと両親。
近くの駅まで移動したあと、列車に乗る。
移動中、見える景色は、キャロルの
(わたくしは、
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