チャンス
朝起きてすぐゲーム機の電源を入れて、フレンドリストを確認するキャロル。パジャマ姿。すこしの時間、レトロファイトの世界で戦う。
ディーナが起きると
緑色の上着に黒いスカート。白いシャツに、緑色のネクタイ。
一緒にフリースペースへ向かい、
しばらくお話しをして、部屋で歯磨きをした後、
茶色のタイルが貼られた、キャロルの家よりも大きな建物がある。
1日目と2日目は、特に何も起こらなかった。
キャロルは、朝起きてすぐゲーム機の電源を入れ、レトロファイトの世界で戦う。
三人目の相手が現れた。
いつもどおり白色のロボットを選ぶ少女。腕がミドル、胴と
ランク19の相手。
色を変えていない、全身ライトタイプ。左手にナイフ、右手にビームナイフを
ステージが決定。荒野。
キャロルも一気に
相手は、ビームシールドを
白い機体は、
(うっかり、声を上げてしまいそうになりましたわ)
お互いに
ミスをした
2戦目。
今度は、ノーガードの殴り合いになった。
ビームナックルを当てて、キャロルが相手を倒した。
3戦目。
最初と同じく、ビームシールドを
お互いにダメージを与えあった。
ビームナイフを直撃されて、キャロルは負けた。
対戦終了後の画面を、笑顔で見ているキャロル。そこにフレンド
【最高だ! 今フレンドにならないと
キャロルは声を出して笑った。すぐに
【ありがとう】
と、返事を出した。相手のアバターは
「まさか、キャロルが
少女が
「……ごめんなさい。起こしてしまいました」
キャロルが申し訳なさそうに謝った。
「いいえ、もう起きる時間です。お気になさらず。それにしても世界は広いですわね」
淡い茶色の髪の少女は、しみじみと言った。
「ありがとう。世界はどこまで広がっているのでしょうか」
つり目の少女は、答えの出ない
学校の
パジャマ姿のキャロルは、朝起きてすぐゲーム機の電源を入れた。フレンドリストを確認する。
すこしの時間、レトロファイトの世界で戦う。
今日は、新たな
ディーナが起きて、着替える二人。緑の上着に黒いスカート。
話す機会が多く、
朝起きてすぐゲーム機の電源を入れる。パジャマ姿。
メッセージが届いていた。レトロファイトのゲーム
【J国で
という内容で、
(このチャンスを逃しては、いけませんわ)
キャロルは、
言葉に何度も詰まり、
(自分が何を言ったのか、分からないですわ)
息を荒くして、
「
淡い茶色の髪の少女が、嬉しそうに手の力を強める。
「……今度こそ、起こしてしまいましたね。申し訳ありません」
金髪ロングヘアの少女は、呼吸を整えながら
「構いません。とても嬉しいニュースですから」
ディーナは
「……ありがとう」
キャロルは友人の背中に手を回し、
参加を決めたといっても、両親の
十代前半の少女は、一日が
到着までのあいだ、レトロファイトを起動。
フレンドが開いた部屋で戦った。
戦いのあと。かなり短い髪をした男性のアバターに、
【おれも行く】
というメッセージが返ってきた。
キャロルは、メイドの運転する車で自宅へと向かった。
明るい時間だと、大きな湖を一望できる場所。大きな家に戻ってきたキャロル。家に入ってすぐの広間で、母親と再会して、詳しい話をする。
「……お願いです。お父様を説得してください。お母様」
夕食の時間にはすこし早い。まだ父親は戻ってきていない。
「私はいつでも、あなたの味方ですよ」
母親は、
「おや。パーティーでも開くのですか?」
状況を知らないブライアンは、のんきなことを言った。
20人がダンスをしても、
もうすぐ春のお祭りで、学校が休みになるという話になった。
「……その休みを利用して、行きたいのです」
「ああ。それは残念だ。私は、お祭りの約束をしてしまって行くことができない」
兄が悲しそうに告げた。キャロルは、すこし首を
「
「え? いや、そうではなくて、まだ友達だよ。うん」
短い金髪の少年は、しどろもどろに答えた。
「まあ。残念だわ。ぜひ、お家に連れて来て欲しかったのに」
母親は、心底残念そうに言った。
「ですから、友達ですよ」
「どうかしたのかね? こんなところで、パーティーでも開くのかね?」
父親の言葉に三人が笑って、そのあとで父親も笑った。
「……
広い食堂が
両親は、
はいと言ってもらえるまで、引き下がる気のない
「キャロルが、自分からそんな話をしてくれるなんて。嬉しいですよ」
父親は
「イントッシュ。早く答えてあげてください」
「そうは言うがね、ジャスミン。こんなに嬉しいことはないよ。分かりました。いいですよ」
父親は、母親が
キャロルが
「……ありがとうございます。お父様……お母様」
「申し訳ありませんが、私は行けませんので、楽しんできてください。残念です」
「ブライアンも、可愛いお
母親がさらりと告げた。
「そうなのか? 今度、家に連れて来なさい。ブライアン」
父親は真面目だ。
「ですから、まだ、お友達ですよ。まったくもう」
「……お祭りの前日、授業が終わってすぐに発ちたいのです」
祭りは次の火曜日から。つまり、次の月曜日の夜に出発したい、という
「構わないよ。
父親は
信じられないといった様子で見つめるキャロルに、母親が語りかける。
「言ったでしょう? 私達は、キャロルの味方ですよ」
「……あちらが用意したホテルに入れるようになるまでのあいだ……行きたいところがあるのです」
少女は、さらに自分の意見を伝えた。
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