終わり?

あれから、一ヶ月くらい後?

だったかな。

二人で水族館に行ったんだ。

今回はその話をしようかな。

番外編的な、エピローグ的な、そんな感じで。


確か日にちは七月二日。

この時はもう、お互い別々の家にいたんだ。

朝、9時に美玲を迎えに行き、駅まで行った。

駅から電車で1時間くらいかな?

揺られて、目的の駅へ到着。

駅からすぐのところにある水族館へ。


「二人で来るのは初めてだねぇ。昔は二組の親子出来てたんだもんね」

「だなぁ。懐かしいなぁ」

とか言いながら、水族館内を回っていた。

いろんな魚や、ペンギンなど海の生き物がいて二人共興奮した。

「なんかあっという間に一周しちまったな……」

「だね……。時間はまだ12時だよ……」

「と、とりあえず、どっか行くか……。電車のろ……」

何故か二人共疲れきっていた。

普段は家でゴロゴロしているからだろう。

体力が無さすぎるのは困るな。

一応、移動してとある駅の喫茶店に来た。

あの、メイド喫茶に来たんです。

彼女と。

俺、なんで彼女連れてメイド喫茶に来たんだろ。


「慎一はメイド喫茶来たことある? 」

「いや、無いよ。もか姉が行ってみなって言ってたから来たんだ」

美玲は意外と興味津々なので、俺はよかったなぁって思った。

メイド喫茶って意外と気軽に来れる場所なんだなぁって思ってその日は食事のみして別の場所に移動した。


「あっきはばらー! これ、一度は言ってみたいよね」

「せめて声真似して欲しかった」

俺はマジレスしてしまった。

実は二人共アニメ好きなので……。

秋葉原に来たのです。

まずはラ○オ会館に行き、次にアニメ○ト。

とら○あなとか。

行きました。

なんか感想文みたいになってるなぁ。

えっと、まあ、アニメ好きらしく、アニメ関連のグッツを買いました。

あと、PCゲーも買いましたね。



~帰宅~


帰ってきた。

地元、千葉に。

ただ今、午後10時。

結構遅くまで遊んでいた。

なんか、二人っきりでデートとかすごく緊張した。

「慎一、今日はありがとね。また、遊ぼーね? 」

「おう!じゃーな! 」

そうして別れた。

俺は家に入って風呂入る準備をしていると。

家のドアが開く音がした。

ドアの方に行くと、美玲が涙目でこう言った。

「慎一……、家の鍵持って家出るの忘れて、今日も親達旅行なの忘れてたから……、しばらく家は入れないよぉ……」

「お前馬鹿なの? 制服はもか姉のがあるからいいけど、あ、服もあるか。じゃあいいか。ほれ、早く入れ」


という訳で、また暫く同居生活が始まります。

そろそろ美玲のドジっ子属性を直さないとダメな気がしてきた。

いや、ドジっ子は可愛いから好きだし、美玲が俺の部屋で寝るとか幸せだよ?

でも、流石に直さないとダメな気がするんだよなぁ……。



「あ、美玲。布団の距離なんだけどさ、前回よりも15センチ近づけてもいい? 」

「うん、いいけどなんで? 」

「彼女の顔を近くで見ながら寝たいから? 」

「慎一、風呂入ってくるからね」

こんな会話をしているが、仲はとってもいい。




~あれから、数年後~


「慎一〜。ご飯食べよー? 」

「おう! 今日は休みだし、久しぶりに秋葉原行こうか! 」

「うん! 懐かしいね。高二の時のデートを思い出すよね」

俺達は、かれこれ五年以上付き合っている。

ここまで続いているのは幼なじみだから?

いや、あの日、綺麗な髪が切られてなかったらきっと今の関係はなかった。

だから、綺麗な髪なのに切った美玲のおかげかな?

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綺麗な髪なのに 河井咲月 @Syouma

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