6月12日

ん……。

なんか物音がする……。

あ、読者のみんなおはよう。

今何時……。

「あ、やっと起きたの? 遅いよ。もうすぐご飯できるから手洗ってきな」

何故か美玲がテキパキと夜ご飯を作っている。

手、洗ってこよ。


~手を洗い終わった。午後6時過ぎ~


「なあ、美玲。お前いつ起きたんだ? そして、俺はなんで寝てたんだ? 」

「私が起きたのは5時くらいだったかな? 慎一が寝た理由は眠いからじゃないの? それとも、誰かに睡眠薬でも盛られた? 」

美玲はテーブルにご飯を並べつつ冗談ぽく言ってくる。

睡眠薬を盛られたとしたら、犯人は美玲しかいないと思う。

って、言うのはやめておこう。

「わあ……。美玲も料理出来るんだな。海鮮丼作るなんて、凄いな」

「慎一、私が料理出来ないからって馬鹿にすんな。海鮮丼だって美味しいんだから」

見た目はすごくいい。

てか、この刺身っていつ買ったんだ?

「いただきます。あ、お刺身はもかちゃんがくれたの。もかちゃん、しばらく見ない間にまた可愛くなってた」

え、俺が寝る前に確かもか姉は帰ったんじゃ……。

「そっか。もか姉が刺身を買ってくるなんてなぁ。なんか変なの」


こんな感じで色々話しながらご飯を食べて、同居生活? 一日目は終わった。

なんか、ふわふわした感じだなぁ。



6月12日、木曜日。


今日も今日とて学校に来た。

今日は美玲と一緒に登校して来た。

同じ家にいるから一緒に行くのが普通なのかなって思ったから。

実はご飯を食べたあと、色々あったがこの話をするのははばかられた。


~帰りのホームルーム後~

「ねえ、慎一。今日のお昼ご飯どうする? 材料あるならそのまま帰るけど、ないなら買いに行こ? 」

材料は無いに等しい。

お菓子作りに使うものは沢山あるが、料理に使えそうなのは無い。

「よし、ホームルーム終わったし買いに行くか」

という訳で、またまたスーパーに来た。

とりあえず、簡単に作れる麻婆豆腐の素とかカレー粉とかを買った。

手抜きをしたい年頃なのだ。

決して料理ができない訳では無い。

「あ、美玲。お前さ、服とか買わなくていいのか? 流石に毎日俺の服着るのはどうかと思うし」

そうねぇ。

と言って、考える美玲。

「でも、普段は着れない男の子の服を着るチャンスだし、下着だけ買うわ」

「お前、俺の服着て興奮したりしてないよな? 」

「慎一、それは有り得ないから安心しなさい」

買い物中も馬鹿な会話をしていた。

そうだ。

俺、そろそろ美麗に気持ちを伝えたいなぁとか思ってたんだ。

尺が余りに余ってるから余裕ぶっこいてたけど、そろそろ告白しないとだよな。

明日か、明後日のうちに告白してしまおうかな

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