第2話 黒猫の主
東京都立南橋(なんきょう)学園の制服のまま遊びに行っていたことと、大声出しすぎて悪目立ちしすぎたことが今日の敗因だ。
交番まで連れてこられ、質問攻めにうんざりモード。
「もしかして気があるんですか?」なんて言いかけた矢先、電話がなった。誰からかかってきたのかも確認せず、すぐ電話に出た。
「あ、もしもし桜田です、、、はい、、、。はい、、今ですか?すぐ行きます。」
電話を切りかけたとき、交番内に黒猫を見つた。その主も見つけた。黒猫は真っ黒だったがどこか透明度があった。主は、男性警官でパソコンをいじっていた。
「一人見つけたんで、連れて行きます。、、はい、わかりました。失礼します。」そう告げて電話を切った。
交番内の全職員にきこえる声で「都内で殺人事件が発生しました。申し訳ありませんが、そこの警官とパトカーを貸してください。」と言い放つ彼女は、右手には『警視庁特殊能力捜査班桜田未來』と『守護主認定カード』を持ち、左手は黒猫の主を指差していた。
その場にいた彼女以外の全員が動揺していた。高校生の彼女を妄想癖のひどい奴と認識する人もいれば、何かを悟ったような顔をする人もいた。
黒猫の主は後者だった。
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