全力で応援したい
ケイは、朝早く起きて着替えた。台所で朝の
朝食を作る母親を、途中から見た。父親も見ていた。
「いただきます」
と家族で言って、和風の朝食をおいしく食べる。
「ごちそうさま」
と言ったあと。マスクをつけず、外出しなかった。
サツキが家にやってきた。照れながら、髪に
まだ、関係者しかいない会場。
一万人が収容できる広いドーム内。
緑色の
左に進んだ先が、選手たちの
「参加するより、全力で
それから、
ケイは一回戦でヨウサクと当たる。
ほかは、エリシャ対ヴィーシ。ジョフロワ対ユクシ。ナイナ対カクシ。
アサト対ボニー。ダニオ対コルメ。フリードリヒ対ネリャ。キャロル対ロクミチ。
ケイのいるブロックがAで、アサトのいるブロックがBだ。
一回戦を勝ち抜くと、ケイはエリシャ対ヴィーシ戦の勝者と当たることになる。次が、ジョフロワかユクシかナイナかカクシ。
誰が勝ち残っても
ケイは、ニヤリと笑った。
なかでも人目を引くのは、流れるような長い黒髪の、
スカート部分に
赤いカーディガンを
少女は、気合い十分でファイティングポーズを取った。
「いいぞー!」
「
という、少年少女の声が聞こえる。グレーのシャツ姿の少年が微笑む。
ほかの
見慣れない名前の五人はプロゲーマーらしい。ケイは
「
「
柔らかな表情で手を振る、ミドルヘアの少女。
選手たちは
「いきなり当たるなんて、ついてないな。できるだけやってみるぜ」
ヨウサクは
「多分、
いつもとは違う服装のケイが言った。
「ああ。らしくなかったな」
「
ケイは、いつものように笑った。
レトロファイト
座っている人よりも、立っている人のほうが多い。
見守る、サツキ、マユミ、ホノリ、ユズサ。ケイの両親の姿もある。
緑色の
その
最初の
二名は台の近くへ行く。隣同士の椅子に座った。ヘッドフォンをつける。
コントローラーを
サツキは、
どちらもライトタイプ。板のような
ヨウサクは、いきなり
ケイは直進。
そこに、相手の
ヨウサクはハンドガンでけん制し、
ケイは寸前で横に移動し、
重いヒット音。
ヨウサクがナイフを
ケイは、
両者、ほぼ同時に右腕を
ヨウサクが
直後に、
ケイは相手を
正面からの攻防と、選手の楽しそうな顔に、
「やっぱ強えな」
「やるじゃん。
画面を見たまま言って、笑った二人。
2戦目。ヨウサクは、
ケイはハンドガンを
一発当たる
着地時に
ヨウサクは、ケイが
ミサイルの発射とほぼ同時に、巨大な
ケイも
リロードされたハンドガンを
「マユミさんなら、もっといい
「いえ。私は目立つのが苦手なので」
ショートヘアの少女は表情を変えなかった。
「これだけの人が見ている中で、よく頑張ったと思うよ」
ミドルヘアの少女は、大きな目でディスプレイを見つめていた。
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