それでも会いに行く

「アライさ~ん」


 フェネックが呼びかける。


「……………」


 しかしソッポを向くアライさん。


「アライさん? どうしたのー?」

「アライさんはタナバタの話を聞いたのだ。仲良くしすぎるとカミサマがイジワルして、フェネックとの間に川を作られて、離ればなれにされてしまうのだ!」


 それを聞いたフェネックは。


「だいじょーぶだよー。もし神様が私とアライさんの間に川を作っても、かばんさんに川を渡れるようにしてもらって会いに行くから」

「フェネック! アライさんも泳いでフェネックに会いに行くのだ!」

「んー、アライさんはどこ行くか分かんないからなー。私が会いに行くよー」

「そんなことないのだ! アライさんは必ずフェネックのところに行くから待っているのだ!」


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