寝巻きのままパンを買いに行った朝

寝不足の肌荒れに太陽が沁みた


あの時の君の視線が静寂に

誘い出したかのような痛みと一緒に


片手で読み進めた小説から

下り坂のような文章が捲れた


あぁ こんな言い回しならよかったのか


背中合わせで寝ていたこと

今になって後悔しているよ

先に寝たのは君だったようだけど

足先の温もりは朝に溶けていくんだ



何度もお願いしてあったことなのに

明日もおそらく繰り返す軋轢


ケロリと笑う前から 君には

結構こたえていたんだろう?


あぁ 僕がもっと大らかになればいいのかい


きっと僕ら何があっても

一歩一歩進めていくんだよ

キズをつけたのは僕の方だけど

キスの後に泣いたのは一緒だった


背中合わせで寝ていたこと

今になって後悔しているよ

先に寝たのは君だったようだけど

足先の温もりは朝に溶けていくんだ

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君は覚えているだろうか。僕は覚えているけれど。 齊藤パナマ @saitopanama

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