第3話 不穏な空気


 うっすらと雲がかかり、朝にしては薄暗い。そんな休日明けの翌日、いつものように双子とガイが学校に登校すると、教室に入って早々、ヨウサに声をかけられた。

「おはよう!」

「おはようだべ」

 シンに続いてシンジもガイもあいさつをすると、ヨウサはすぐに頭をシンに寄せ、こそこそと耳打ちしてきた。

「ところで帰ってからどうだった? 何かあった? 石は無事?」

 その言葉にシンは首をかしげて、珍しく小声で答えた。

「特別何もなかっただべ。石も無事だべが……ただ……」

「残念ながら悪い意味でも何もなかったよ。ペルソナ達の動きもなし」

 兄に続いてシンジも小声で会話に混ざる。その言葉に、安心したような、がっかりしたような、複雑な表情でヨウサは肩を落とした。

「そう……。ペルソナの悪巧わるだくみがわかっているのに、丸一日何もできないなんて……。なんだか気持ちばっかり焦っちゃうわね」

 ヨウサの言葉に、双子も同調してうなだれるが、ガイは腕組みをしてあきれ顔だ。

「逆に何もなくてよかったと思うべきだよ〜。残る石はシンとシンジが持ってるんだよ〜? 即座そくざに襲われなくてよかったと、受け取るべきだよ〜」

 もっともな意見に双子もヨウサもうなずくが、納得はいっていない表情だ。

「ただ石を守るだけじゃダメだべ。早いところペルソナを捕まえないとなんねーだ」

 そう苦々しい表情を浮かべているシンの隣で、シンジがはたと気がついて周りを見渡していた。

「――あれ、なんだかクラスのみんなの人数が少ないね?」

 その言葉に、シンもガイも周りを見渡した。いつもなら彼らが登校する時間にはクラスの半数以上の生徒が来ているはずなのだが、クラスメイトはまだちらほらとまばらにいるだけだった。シンジの言葉に続いてヨウサが口を開いた。

「さっき、みっちゃんとも話してたんだけど、なんだかお休みの人が多いんだって」

「お休み?なんだべ、風邪だべか?」

 シンは首をかしげると、思いがけずヨウサも首をかしげた。

「それが風邪なのかちょっとわからないのよね……。ホラ、ロウちゃんもここんとこずっと体調が悪いじゃない?」

 ヨウサがロウちゃんと呼ぶのは、クラスメイトの植物精霊族の女の子、ロウジーのことだ。その言葉に思い出したようにシンジが口をはさむ。

「ああ、大地の気が弱っているって、体調を崩している人が増えているんだよね。でもそれって植物精霊族の子が多かったはずだけど……」

と、青い髪をゆらしながらシンジは周りを見渡す。

「朝一番早いスアイくんもフィッゼちゃんも見当たらないね」

 シンジの言うクラスメイトを思い浮かべ、シンはああ、と声を漏らした。

「二人ともウロコ族だったべな。なんだべ、水属性の奴らも体調崩してるんだべか?」

 その問いかけに、ヨウサは暗い顔でうなずいて見せた。

「どうやらそうらしいの。他のクラスの子にも聞いたんだけど、どこのクラスでも水属性の子が今日は体調崩しているらしくて……」

 その言葉にシンジは自分のひたいに手を当てて、いぶかしげな表情で自分の体を見渡した。そう、彼も水属性の力を持つ精霊族だ。ヨウサの話に、自分はどうかと確認しているらしい。そんな弟の様子にいち早く気がついた兄のシンが声をかける。

「どうだべ、シンジ? おめーも体調悪いだべか?」

「……うーん……特別そんな気はしないなぁ」

「それならよかったべ」

 弟の様子にホッとするのもつかの間、その会話を聞いていたガイがハッと息を飲んだ。

「あれ……もしかして、これってまた闇の石が関連していたりしないよねぇ……?」

 その言葉に、双子もヨウサも顔を見合わせた。

 そう、植物精霊族のみんなが体調を崩した要因が、闇の大地の石を地中に沈めたからではないかという可能性が出てきたのだ。と、いうことは風邪でもないのに水属性の人たちが体調を崩した原因も闇の石なのでは……?

 しかし、ハッと息を飲んだのも束の間、すぐにシンジが首を振った。

「それはでもおかしいよ。だって闇の水の石は僕が持っているんだもの。石を地中に沈めてその力がなくなってしまうのだとしたら、それをペルソナができるはずないもん」

 シンジのもっともな意見に、シンもヨウサも拍子抜けした表情だ。

「とはいえ、ちょっとおかしいわね……」

「うーん……だべな……」

 それから四人の会話は止まってしまった。教室に銀髪の少年が入ってきたからだ。

「おはよう」

 にこやかにあいさつしてきたのは、銀髪がキレイな美少年、クラスの級長を務めるフタバだ。とっさに息を飲み言葉に詰まるシンの隣で、あわててシンジがにこやかに返事を返した。

「おはよう、フタバくん」

「お、おはよだべ」

「おはよ、フタバくん」

「おおおお、おはよう!」

 シンジのあいさつをきっかけに他の三人もあわててあいさつをするが、とっさのことだったので思わず動揺どうようが声に表れる。ガイの声などは裏返ってしまった。その様子にフタバは思わず吹き出して笑みを浮かべていた。

「ごめんごめん、急に声かけたから驚かせたかな?」

 そう言いながら自分の席に向かうフタバは、いつもと同じ様子でさわやかな雰囲気だった。一瞬空気が止まった四人だったが、拍子抜けしたようにしばらくぼうっとしていた。

「ひとまず、今はその会話はやめておこう〜。またお昼休みにでも話そうよ〜」

 ガイの提案に三人はうなずいて、各々の席に着いた。


 それからの午前中の授業はいつもに増して集中できなかった。授業中にぼうっとするなんて行為は、シンとガイはいつものこと。しかしこの日はシンジもヨウサも珍しく落ち着きがなかった。それくらい、例の石のこととペルソナのことが不安で気になって仕方がなかったのだ。

 ようやく昼休みになると、四人は肌寒くなり始めた時期だというのにもかかわらず、校庭でお昼ご飯を広げていた。うっすらとした雲に隠れて日差しも弱く、余計にそれが寒々しい。そんな気候だからなおのこと、校庭で昼食をとっている生徒たちはまばらだった。しかし秘密の作戦会議がしたい四人にとってそれは逆に都合が良かった。

「で、これからの作戦はどうなの?」

 真っ先に切り出したのはヨウサだ。みんなある程度食事を終え、今は水分を取りながら早速の作戦会議、というワケである。

 ヨウサが水筒のスープを飲みながら返事を待っていると、シンジが難しい顔でうなった。

「正直なところ、ペルソナを捕まえるってのは僕たちだけじゃ難しいと思う。でも、罠にかけることはできるんじゃないかと思うんだ」

 思いがけない回答に、ヨウサは目を丸くして身を乗り出した。

「罠にかける? どういうこと?」

「オラ達の持つ石を狙いに来るだべ。そこを捕まえるってワケだべさ」

 シンが続けて答えると、ガイもまゆを寄せ腕組みしながら言葉を継ぐ。

「そこで捕まえる、まではいかなくても、大きなヒントは得られるんじゃないかと思うんだ〜」

 その言葉にヨウサが首をかしげると、ガイはさらに続けた。

「今一番怪しいのは級長でしょ〜? だから、級長をちょっと罠にかかるかどうか、見てみようかと思っているんだよ〜」

 その言葉に、ヨウサが驚いたようにえっと声を上げるが、すぐに思い出したように顔を曇らせた。

「そっか……。そういえばフタバくん、なんだか様子がおかしいし……。で、でも罠にかけるって、そんなフタバくんが怪我するような、そんな危険なことはしないわよね?」

 その言葉に、シンジが困ったようにため息をついた。

「そこなんだ……。罠、というかちょっとカマをかけるというか……何であんな奇妙な行動をするのか探りたいんだけど、いい方法が思いつかなくて困ってるんだよ……」

 その言葉に、ヨウサもがっかりしたように肩を落とした。

「なぁんだ、その肝心の作戦が悩み中ってワケなのね」

「大体、オラはフタバが悪いヤツだとは思わねーだ。でも、確かに怪しいんだべ……。濡れ衣だったら嫌だべから、それもはっきりさせてーんだべさ」  珍しくシンが真面目な表情で強く言う。その言葉にヨウサも同調するようにうなずいた。

「私だって、フタバくんを怪しむなんて嫌だもの。誤解の可能性もあるものね」

「そうだべさ!」

 二人が顔を見合わせてうなずいているその隣で、ガイが重い口調で水を差す。

「でも、もっとつっこんで考えなきゃいけないこともあるよ〜」

「なぁに?」

 ヨウサが尋ねると、ガイが答える。

「そもそもペルソナが何をしようとしているのか、そこを明らかにすることも必要だよ〜」

 その言葉に、うんざりするようにシンが口をはさむ。

「だから、悪巧みだべさ! 闇の石を大地に沈めて、この世界を壊しちまうつもりなんだべさ!」

「そうだよ、大地の女神様だって『今大地はゆらいでいる』って言っていたし、ペルソナ自身も石を沈めることで大地の安定が崩れることを知っている口ぶりだったし、あれは明らかにこの世界を壊そうとしていると思って間違いないよ!」

 シンに続いてシンジも口調を強めて訴えると、ガイは、そこはわかるけど〜と双子をなだめる。

「ペルソナがどうやって闇の石を大地に沈めるかってことだよ〜。石はまだシン達が持っているけど、万が一敵の手に渡ったら、どこに行って阻止すればいいのかとか分からないじゃない〜。それに沈んだ石をどうしたら取り戻せるのか〜とか、色々ハッキリさせたいことは山ほどあるじゃない〜」

 間の抜けた口調ではあるが、こういう時ガイは案外冷静に物事を見ているものだ。ガイの言葉に、感情的になっていた双子が落ち着たように肩を落とす。

「確かに、考えなきゃいけないことが色々あるね……」

「でも、石を沈める場所は心当たりがあるだべさ。ココ湖の底にあった神殿で、ペルソナは変な儀式をしてただべ。それって神殿で石を沈めるってことでねーべか」

 シンの発言に、シンジもヨウサも同意するようにうなずくと、ガイが首をひねった。

「そうなると〜ペルソナが持っていった石は大地の闇の石、闇の闇の石、炎の闇の石、の三つだっけ〜?」

「正確にはあと光の闇の石の分離しちゃったヤツもだね。僕らの持つ闇の石の本は光の闇の石の分離したヤツの一つだもんね」

 シンジが隣に置いてあるカバンをポンポンと叩きながら補足する。闇の石の本は常に学校でも持ち歩くように気をつけているのだ。

「と、なると……もしかして、ペルソナはその三つともう一つはもう沈めちゃっているってことかしら?」

 ヨウサの問いにガイはため息まじりにうなだれた。

「分離しちゃってる光の闇の石は怪しいけど、他の三つは可能性高いんじゃないかなぁ〜」

「そうなると、一体どこで沈めているんだべか……。やっぱりココ湖の神殿だべか?」

 シンの問いかけに、またもガイがうなる。

「その可能性は低いと思うよ〜。ボクも呪術で封印の儀式を教えてもらったことあるけど〜、強い力を封じる場所って一つにつき一箇所が精一杯だよ〜。特に闇の石みたいな強い力を持つアイテムならなおのこと〜……」

「じゃあ、他の闇の石の神殿が一番可能性高いってこと?」

 シンジが問いかけると、ガイは少々の不安を含みながらもうなずいた。

「多分ね〜」

「確認してみたほうがいいだべか?」

 シンも立て続けに質問すると、ガイはまたも不安げに微妙なうなずき方をした。

「まぁ一応確認してもいいかもね〜。でも行ったところで、石を取り戻す方法も今のボク達じゃわからないけどね〜……」

「そこよ」

 唐突とうとつにヨウサが強い口調で割り込んだ。

「一番肝心なところじゃない? ペルソナの悪事が止まったとしても、肝心の石が大地に沈められたままじゃこの異変は収まらないわ。何とかして沈められた石を取り戻す方法も考えないといけないわ」

 その言葉に双子も納得したような表情で顔を見合わせた。

「確かにそこまで考えてなかっただな」

「そこもすごく大事なところだもんね」

「と、なるとその方法も探すんだべか〜。やること多すぎて頭パンクしそうだべさ〜!」

 始まる前から悲鳴をあげているシンに、弟のシンジも同調するようにため息をつく。

「ホント、思っていた以上に問題山積みだね……。ペルソナがいつ現れるのか、気をつけたいところで怪しい人物はよりによって級長、しかもその級長がホントに怪しいかどうかも調べようがないし……。しかも石を沈めている場所を確認もしたいし、石を取り戻す方法も考えなきゃいけない……」

「まさに難問続きね……」

 シンジの言葉に、ヨウサも先ほどまでの意気込みもしぼんで、ガイも一緒に三人はため息をついた。

 その時だ。シンが何気なく、目線を向けた先に、弟のカバンが見えた。カバンのふたが半開きになって、その中が見える。もちろん中に入っているのはあの闇の石の本だ。

「……そうだったべ……!」

 突然声を上げるシンに、思わず三人の顔が上がった。

「全てのヒントが載っているかもしれない本があるだべさ……!」

 そう言って、シンはシンジのカバンから、例の本を取り出して見せた。





*****


 授業開始の鐘が鳴り、一時間目が始まっても、クラスメイトは揃わなかった。風邪で休むのなら仕方もないし、たまに一人二人いないのは、学校ならばよくあること。

 しかし、先生は不審がった。というのも休んでいる全員が友達同士、そして授業開始の鐘がなっても彼らは誰ひとり、姿を現さなかったのだ。

「……困ったな……。よりによって寮の子達ばかりじゃないか……」

 空白の席を見つめ、先生はため息をついた。さすがに様子がおかしいと思ったのだろう。

「みんな、少し自習していてくれ。職員室に行ってくる」

 そういって先生のレイロウは教室を駆け足で出て行った。それを見て、銀髪の少年は周りを見た。いない人物は誰だろう、と空席を一つ一つ確認する。そんな中、シンやシンジがいない、と思った瞬間、ふっと意識が遠のいた。

 先生が教室を出て行くと、教室の生徒はざわざわとおしゃべりを始めた。

「どうしたんだろう……」

「シンくんたちじゃない? 今日、みんな来てないし」

「そういえば、あのトラブルメーカーのケトたちもいないよ」

「マハサとトモもかぁ……」

 ざわつき始める教室で、一人、銀髪の少年が立ち上がった。

「級長? どうしたの?」

 それに気がついた隣の席のネコ科の少女が声をかける。

「みんな、静かにね。僕、ちょっと職員室を見てくるよ。もしかしたら、先生が戻るの、遅いのかもしれないし」

 もっともらしい言葉に、少女はその大きな耳をピンと立ててほほえんだ。

「さすが級長、気がきくなぁ。いってらっしゃーい」

 級長と呼ばれた少年は教室の扉を開け、廊下に出た。ざわついていた教室と違い、廊下はずいぶんと静まり返って聞こえた。タンタンと廊下を歩く靴の足音だけが異様に響いて聞こえた。


 呼びかけは突然だった。

「ペルソナ様……」

 ふわりと風のように声が響いて、呼びかけられた男は立ち止まる。銀色の長い髪がゆれて背後に注意を向けたことがうかがえた。銀髪の背後で、空間がゆがみ、水面のように空気がひときわゆれると、そこに水色の女性が現れた。

「この時間にどうした、エプシロン……。神殿の結界は解除できたのか?」

 低い男の声に、名を呼ばれた女性が静かに頭を垂れる。それに合わせて結い上げた水色の髪がゆれる。

「結界の解除作業は今のところ順調のようですわ。ただ、また問題が一つ……」

 エプシロンがそこで一旦言葉を止め、静かに息を吸い男の様子をうかがうような目線を送ると、静かに言葉を続けた。

「あの神殿にまた……あの子どもたちが現れましたわ……」

 その言葉に男は無言だったが、その沈黙の裏に何か重く厳しい雰囲気があった。身動き一つせず銀髪の男は沈黙していたが、しばらくすると深いため息が漏れた。

「……あの本か? それとも――」

「本ではないと思いますわ。あんな子どもたちにあの本が読めるとは到底……」

「――そうか……」

 早いエプシロンの返事に、やや予想していたふうな男は再び息を吐いた。

「と、なると――やはりあいつらの手の内という可能性も高いな……」

 低い声はどこか怒りが込められていた。男はその声のまま、背後の女性に問いかけた。

「結界が解けるまであとどのくらいかかる?」

「おそらく本日のうちには……あと二、三時間といったところかと――」

「今回邪魔しているのは、例の双子たちだけか?」

「いいえ、今回は炎の使い手のほうですが、他にもいるようですわ。地下の神殿に入ってきたのは、いつもの雷系の少女と、それと今回はネコ科の少年と植物精霊族の少女。正確には、あの子達に巻き込まれた風でしたけど」

 男の質問に、エプシロンはあきれたような空気と共に言葉を続ける。その言葉に男がほう、とつぶやいたように聞こえた。

「――あの双子の寮にいる少年達だな……ふむ――」

 なるほどな、と男は思った。例の少年たちが登校していないのはそういった理由だったと、ここでに落ちた。ともなると、学校側にこのことが知れると、石の入手を邪魔される危険がある。すでに彼らの担任であるレイロウが不審に思って動き出している。下手にここの校長に知られでもすれば、少々厄介なことになる。男は背後の女性に命令を下した。

「まずは今回の石を手に入れることが最優先だ。時間があるのなら、奴らを探れ。どこかであいつら――影とやらとのつながりが見えてくるかもしれん」

「かしこまりました、ペルソナ様――」

 男の命令に、水色の女性は深々と頭を下げると、一歩下がり、そのまま水面のようにゆらめく空間に消えていった。

 残された男は、一つ大きく息を吸うと静かにため息をついた。


「――お、級長~!級長じゃないか!」

 前方から大柄な少年が自分の方に向かってかけてくるのを確認し、少年は顔を上げた。それに合わせて銀髪がさらりと動き、その下で青白く光っていた瞳が静かに閉じられた。


*****

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