第2話桜の花咲く時

四月二週目、阪神競馬場。

 芝1600、第11レース「桜花賞」。

 三時半。阪神競馬のファンファーレが鳴り響く。

 観衆約10万人がファンファーレに合わせて手拍子をする。

 涼はレース直前で気持ちが最高潮に達している。

 何故かというと、前走チューリップ賞を劇的な末脚爆発で勝ってしまったのだ。

 俄然、桜花賞のロサプリンセスのオッズもそれなりに上に来ていた。

 これはいける今年はいける。

 そう思った。なにせこのレース、望の馬のオッズが10倍弱、涼はレース直前で2倍の3番人気。

 ロサプリンセスの調子も上々だ。

「返しも良いな。いける」

 なにせ咲良が涼を応援しなかったのだ。

 週末の金曜日を外で過ごしたので、金土と咲良と顔を合わせていない。

(兄さん、今日は咲良さんに応援されてないな)

 望は絶好調と思える兄・涼を傍目に見て、武者震いした。

 望自身にも期待がかかっている。

 デビュー年二〇一四年の桜花賞制覇から二〇一五年・一六年・一七年と四連覇していて、今年勝つと同一騎手の同一レース五連覇となるのだ。

 望が騎乗するのは「ウインベガ」——目立った先祖というとノーザンテーストの直系ということか、新馬戦ではロサプリンセスの勝ち時計より速い時計で勝っている。チューリップ賞では3着に甘んじた。

 輪乗りが終わり、ゲートインが始まる。

 3枠5番という好条件を掴んでいるロサプリンセスは、入れ込み過ぎずかといってのぼーっとしている訳ではない、ベスト条件だった。

 全てゲートインし終わる。

 涼が毎度慣れないと思っているスタートの時だ。

  ///

『今年もまたこの時期がやって参りました。二〇一八年クラシックレース初戦・桜花賞。桜の女王を決めるこの戦い頂上決戦です。さて体制完了、ゲートが開いて各馬一斉にスタート!!』

『一番人気エンシンローズは早くも先頭! 続いて三番人気ロサプリンセス、チューリップ賞とは真逆の走りで、薔薇一族二頭が後続を早くも3馬身ほど離して激走しております!!  間が空いて桜花賞五連覇がかかる騎手神代望ジョッキーとウインベガが追走します! ウインベガをマークするように二番人気のフローレンス好位置!』

 今更ではあるが、エンシンローズとロサプリンセスは共に薔薇一族と呼ばれる先祖を共通してもつ。

 半馬身先のエンシンローズをちらりと見る。そしてロサプリンセスに目を落とす。

 これは……いける、か。

(いける? 大丈夫?)

 プリンセスに問いただすようにサインを出す。

 プリンセスは待ってましたとばかりに、残り600mで飛ばし始める。

 誰もが、クラシック無冠の天才ジョッキーの勝利を確信した。

 残り200m——エンシンローズが落ちてゆく中、6馬身は空いたであろう先頭ロサプリンセスは直線でなんと逃げ差しに行く。

『ロサプリンセス! ロサプリンセス!

 最後にだめ押しの差しでゴールイン! 鞍上の神代涼ジョッキー渾身のガッツポーズ!

 王女戴冠! そしてジョッキーもクラシック初制覇!! もう無冠の天才とは言わせないとばかりの圧巻の手綱捌きでした』

  ///

『良かったです。残り600くらいで彼女に聞いてみたら行けると言っていたので、そのままゴーサインを出しました』

 間寺咲良は事務所のテレビにかじりついて、勝利ジョッキーのインタビューを見ていた。

 プロデューサーの春原一朗(はるはらいちろう)が不思議そうにそれを見ている。

「社長、咲良は競馬好きなんですか?」

 劇団虹の彼方が所属する大東京芸能事務所の社長・畑中一樹(はたなかかずき)は競馬新聞と熱燗片手に、今日の勝ち馬を照らし合わせていた。

「涼よお! ここで来るなよなあ!! 外しちまったよ!」

 春原の問いなどどこ吹く風だ。

 端から見ていた事務員の藤倉香澄(ふじくらかすみ)が春原に耳打ちする。

「桜花賞の勝ち馬のジョッキーと咲良ちゃんは幼馴染なんですよ」

「へえ、咲良にジョッキーの幼馴染がいたのか」

 春原は珍しそうにテレビの中の、ジョッキー神代涼をまじまじと見た。

『神代涼ジョッキーは来週の皐月賞も予定に入っているようですが、抱負などあればお願いします』

 涼は少し胸を張ってこう言う。

『二歳戦を見ていた方は分かるかと思いますが、今年は凄いです。今はこれしか言えません』

「はあ……これで私が応援した後のレースは確実に負ける、が本当に確実になっちゃいましたね……」

「んー、咲良今回は応援してないのか? だとしたらジンクス健在だな」

「もうっ、社長、ジンクスって言わないでください!」

「ジンクス?」

 春原が疑問符を飛ばす。

 咲良は不機嫌そうに春原の問いに答える。

「私がG1のある週の金曜日に涼くんの家に行って応援すると、涼くんは日曜日のG1レースに七割の確率で負けるんです……特にクラシック競争は全敗です」

 愚痴をこぼす咲良に春原は不覚にも可愛いと思ってしまった。

 咲良・春原・畑中・香澄の四人が談笑していると、上のトレーニングルームから一団が事務所に帰ってきた。

「遅れてもうたあ、咲良はん桜花賞はどないなったん?」

「凛、この扉立て付けが悪いんだから余り強く開けないでって行ったでしょう」

「はーすんまへん、アンナはん」

「当然、阪神11Rは我が神山製作所の馬シンザアルテミスが勝ちましてよね?」

「何言ってんだか、お前のとこの馬は10番人気じゃん。それよりロサプリンセスはどうなった? 薔薇一族対決は?」

「花蓮も茜もうるさーい、リョウが勝ったんでしょー? リョウのインタビュー見えないよー」

 一団は名札をぶら下げていた。

 背の高い赤毛の女性「アンナ・アディンセル」。ツナギ服風のトレーニングウェアの袖を腰で縛るように着ているボブヘアの女性「黒田凛(くろだりん)」。淡い色の特注トレーニング服を着ているお嬢様然とした女性「神山茜(かみやまあかね)」。その茜をからかっているナイスバディな女性「島田花蓮(しまだかれん)」。最後に、一番背が低く低年齢であろう少女「風城百合佳(かざしろゆりか)」。

 彼女らは、レッスンを早めに切り上げた咲良に遅れる事、一〇分で事務所に帰ってきた。

 皆、今日の桜花賞が気になっていたようだった。

 百合佳は神代涼のことを知っているようだ。と言うか、ここにいる春原以外の人物はみんな涼のことを知っていた。

 以前、春原が大東京芸能事務所に入る前の番組企画で知り合っていたようだ。

「どんな人なんだい?」

 春原はそれとなく皆に聞いてみた。

 いち早く反応したのは花蓮だった。

「アタシが一目置いている奴だよ。一言で言うなら、分かりやすい性格の持ち主かな」

 次に茜が。

「何と言ってもあのシンザフラッシュのジョッキーです。わたくしまだ覚えていますわ。最後方から先団をマークして鞭一発、一気に捲ったあの三歳当時のジャパンカップは伝説ですのよ」

 ああ、つまり、腕の良いジョッキーなんだなと春原は理解した。

「涼はんはなあ、古馬になると活躍する馬に乗ってるゆうか、古馬の力を最大限出してやるっちゅう乗り方でグランドスラムをやったんやで」

「グランドスラム?」

 野球の、と春原は口に出しそうになった。

「天皇賞春秋、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念を同一年同一馬で優勝した場合に与えられる称号です」

 アンナがフォローするように説明した。

「これは日本の競馬では二例しかないんですのよ。それをシンザフラッシュは五歳でやってのけたんです」

 どうやら、涼のグランドスラム達成馬はシンザフラッシュのようだった。

 茜が鼻高々にまた自慢げに言った。

 で、と花蓮。

「桜花賞、涼が勝ったみたいだね。明日は大荒れになるなこりゃあ」

 テレビ画面は涼の勝利ジョッキーインタビューが終わろうとしているところだった。

 咲良がテレビから目を離して、一同の話の輪に入る。

「涼くんは今後一切応援されるのを嫌がりますよね……」

 春原を除く一同が皆、咲良の言葉に半ば呆れた。

 涼はそう言う奴ではない、と皆思っているし、寧ろジンクスを克服しようとするだろうと思っている。

 一息ついた畑中社長が咲良に言う。

「咲良よー、涼は来週に向けてお前に色々注文を付けるだろうな。応援してくれだの、なんだのと」

「そ、そうですか?」

「今一番勢いに乗っているんだ。ここで悪い気を払おうとするのは当然だぞ」

  ///

 翌日。月曜日。

「いやあ……まさかいけるとは思わなかったよ……」

 東京のとあるカフェで神代三兄弟は昼食を摂っていた。

「涼兄さん、あれからマスコミに追われっぱだね」

「望、お前だってレース直前まで五連覇がどーのって騒がれてたろ」

 望のウインベガはロサプリンセスの二着——着差にして五馬身であった。マイルでこれは凄い。

「アニキも望も時の人じゃないか。俺なんて桜花賞のお手馬はギリギリ掲示板だぜ?」

 潤が調教担当している桜花賞出走馬はどうやら五着だったようだ。エンシンローズとロサプリンセスがレコードペースで飛ばすものだから、予定がトンだらしい。

「オークス(優駿牝馬)は見てろよー?」

 運ばれてきたカフェオリジナルハンバーガーを口にしながら潤はぼやいた。

「潤兄さんの馬は次オークスなんだ。僕はNHKマイルまでG1は無いや」

 そう言って野菜スムージーを啜る望。

 この季節のマイルレースはNHKマイルCだ。

「そういや望、皐月出ないみたいだな。去年の二歳戦何乗ってたっけ?」

「新馬でも二歳未勝利でも負け続けたから、三歳未勝利に出るんだよ」

 今年は条件戦かもねえ、と望。

「で、アニキは咲良に応援してもらったのかよ?」

「いや?」

 やっぱりと言った顔を弟二人はした。

「皐月賞はどうすんだ?」

「むしろ、応援してもらおうかと」

「意外だ。そんなにブライアンズハートに自信があるのか」

「新馬戦の時計、ブライアンがブッチギリだったもんね。栗東でもその話で持ちきりだったよ」

 遅ればせにもう一度言うが、望は栗東所属であり、上二人の兄とは違う。

「と言うか……父さんが発狂してた」

『はあ?』

 涼・潤は素っ頓狂な声をあげる。

「なんて?」

 面白そうな話だとばかりに潤が乗ってくる。

「『俺が来年ダービー目指しているのに、あのバカ息子はとんでもない傑物に乗り出したじゃないか!!』ってね」

 望の言葉に二人は吹き出した。

「ぷ……くくっ。それで?」

 潤が続きを聞きたがる。

 涼も興味津々といったところだ。

「『栗東・神代厩舎の名にかけて、ブライアンに先着する』だって」

「父さん、今年のダービー……というかクラシックには何を出してるんだ? おれ弥生賞とか一緒に走ってないぞ」

「朝日杯に出たっきりだね。弥生賞も出走予定だったらしいけど、回避したみたい」

 あえて何の馬かは言わなかった。どうせ調べれば分かるだろうとのことだ。

「楽しみだね。僕も皐月賞は兄さんを応援するよ」

「いやあ気ぃ使わなくていいぜ? お前は栗東なんだから父さん応援してやれって」

 兄弟と共に昼食を食べ終えた涼は、後をつけるマスコミを振り切るようにそそくさと自宅へ帰った。

 弟たちもそれぞれの所属場所へ戻っていった。

  ///

 更に翌日の火曜日。

 美浦トレセンにて。

「おーいアニキー坂道坂道!」

「はーいよ……」

 関東の若手ジョッキーの火曜日は調教から始まる……。

 今年六月デビューを迎える二歳馬の調教は大詰めであった。

 今年のクラシックに全てをかけている涼にとっては、来年の世代はまだ関係ない様な素振りだった。

 本日午前は坂道二本をメニューにしている馬を一頭、併せ馬三本、芝一杯二本を二頭。

 中には潤の担当馬も含まれていた。しかも来月のオークス出走予定馬である。(桜花賞の馬ではない)。

 午後は自主トレである。

 涼は自宅のトレーニング部屋で体を絞っていた。涼の今の体重は五一キログラムであるから、目標体重五〇キログラムまで絞る。

 普通の成人男性であるなら明らかに低体重である。なにせ涼の身長は一七九センチメートルなのだから。

 しかし競馬騎手は軽い方が良い。

 それに制限もある。

 絞ることに越したことはない。

 木曜日まではこれを繰り返す。木曜日の午前最終は出馬投票の手続きをする。まあ読んで字の如くなのだが、ジョッキーが土日に施行されるレースの出走登録をするのだ。

 一人前になると、エージェントと呼ばれる人物が代行してくれるのだが若手は自分でやる。

 この週の木曜日はクラシック皐月賞のレースの出馬投票が行われる。

 涼はブライアンズハートで手続きをする。

 この出馬投票が結果も含めて終わったら次は勝負服集めである。

 この週、涼は一三頭の馬に騎乗することになった。内一〇頭は所属厩舎外の馬であるから、その馬の所属する厩舎まで勝負服を受け取りに行かなければならない。勝負服は各厩舎に置かれているからだ。

 で、ブライアンズハートの勝負服だが、濃紺に白のクロス襷である。

 馬主の(株)ハートフルカンパニーの勝負服だ。

 翌日、金曜日は打ち合わせだ。

 ハートに関しては特に念入りに打ち合わせされた。

 彼は中段待機の追い込み馬である。

 前走弥生賞も圧倒的剛脚で叩き合いを制してみせた。

 皐月賞のハートの枠番は七枠一五番。ヘルメットの色はオレンジだ。

 外枠であり、ハートの得意とする位置どりであった。

 枠番を鑑みて作戦は中段後方待機のレース展開と決まった。

 皐月賞は特に問題のない限り千葉の中山競馬場で施行される。

 距離にして2000m——牡馬クラシックの初戦だ。——と言いつつ牝馬も出られるのである……。

 レースの特徴としたら、『最も速い馬が勝つ』という単純明快なものである。

 今年は牡高牝低傾向とされた。

 特に二歳戦を見た識者は八年ぶり三冠の可能性ありとした。

 その対象は、紛れもなくブライアンズハートであった。

 三冠の出る世代は全体的に弱い世代とされる。

 その中で一頭、傑出したのがクラシックを総なめしようとするのだから、世代が弱いと言われても仕方がない。

 そもそも、馬場の状態がその時によって違うし、気候も違うのだから世代比較しようというのが土台無理な話である。

 さて話を戻そう。

 金曜日の時点でブライアンズハートの人気は圧倒的一番人気!

 不安要素無し! 騎手のジンクス破砕済み。ネットや紙媒体のニュースはほとんどそう銘打たれていた。

 いわゆる「フラグ」は確実に立っていた。

 あとはどこまでオッズが行くかだけであった。

 それにしてもまだ初戦の皐月賞で、ここまで期待されていると逆張りしかりシンガリになってしまうのではないかと、涼はここにきて身震いする。

 ところで、金曜日の朝方に話は戻る。

「と言うことで、優勝の前祝いと行こうぜ」

 涼は隣人の咲良を叩き起こして、『涼が作った』朝食を並べ始めた。

「え、えーっと、良いの? 本当に?」

「咲良は料理を作っていない。応援するだけだ。何にもジンクスに影響はない!」

 フフンッと鼻を鳴らす涼。

「と言うよりも、お前に応援されたらジンクスが発動するのか、お前の料理を食べたら発動するのか調べたいんだ」

 咲良は心の中で思った。涼は意外と気の小さい男と言うのは前々から分かっていたが、オカルトをここまで信じているとは思わなかった。

 と言っても、咲良自身オカルトやジンクスの負い目を感じてはいる。

 そうか、涼はジンクスをどうにか破りたいんだ、そう咲良は思った。

「ん、訝しそうな目。考えても見ろよ、咲良が絡んだクラシックレース全部二着だぜ? 

地方の条件やオープンですら掲示板だ。古馬大レースに至ってはフラッシュの年に丁度マンションを離れててお前と関わらなかった故になのかグランドスラムを取ってしまった。それ以降ここに戻ってから全部連帯だし」

「お前とおれの間に超常的な何かがあるとしか思えない」

 この言葉、端から聞いてみるとロマンチックなものに聞こえるが、その実とんでもない厄介なものだった。

「思えば中学の時もそうだ。おれがリレーの選手になって本番走る時に、咲良、お前確か援団だったよな。俺はアンカー。ホームストレートでいざトップでゴールって時に何故かお前の声が聞こえた。その瞬間隣のクラスが体制有利でゴール。俺は二着」

 少しときめいてしまったのは内緒の話である、と咲良は心に押しとどめた。

「でも絶対に掲示板は外さないでしょ?」

「まあな」

「で、涼くんは私にどうして欲しいんですか?」

「応援?」

 涼は斜め上を向く。

「疑問で返さないで」

「……と言うか早く朝ごはん食べような。おれは午後から調整ルーム入りだからな」

「うん」

  ///

 土曜日。G1は本日障害レースが施行される。

 涼は地方遠征で平地のレースに出走する予定だ。

 体重は49キログラム。マイナス2キロ減だ。

 皐月賞を翌日に控えて、涼を含め競馬関係者の緊張は研ぎ澄まされていた。

「ヘイ! リョー! ヘイ!」

 午前のレースを終えて、昼食を摂っていた涼の元に背の高い外国人がやって来た。

 彼は涼の同僚同期のジョッキーで名を「アルス・ローマン」。ドイツ人で日本に出稼ぎにきている。ひょんなことから涼をマブダチとするようになった、曰く奇妙な友達だ。

「アルス。さっきのレースおれの方が速かったな」

「何を言っているんだ、上がり3Fは僕の方が速いだろう?」

 上がり3F(ハロン)とはレースの終盤、約600mからゴールまでの走破タイムのことである。

「それにリョー、君最初からかかっていたじゃないか」

「そう?」

 かかっている、とは人馬の呼吸が調和していないことである。要するに、馬と息が合っていないと言うことだ。

 対義語に「折り合っている」とある。

「でも、おれが先着したから」

「そんな調子でブライアンは大丈夫カナー」

「見てろよ? アルス。君が乗る二番人気ナギサボーイに3馬身、いや、5馬身つけてみせるから」

 この日、アルスと涼がかち合うレースは、三本だった。一本目涼先着、二本目アルス優勝、三本目アルス先着。

 その夜、美浦に帰ってきて、明日の皐月賞のため英気を養う二人であった。

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