最終話
「聞いたか?ココノ、生徒会に立候補するんだって。」
中学校にも慣れたころ、ショウゴが教えてくれた。
「ショウゴは?部活どうなの?」
「あぁ、レギュラー入れそう。それに、テスト結果もいい感じ。」
「彼女は?」
「出来ねぇ!!」
ショウゴらしい。出来ないんじゃなくて、作る気が無いんだろうな、下駄箱によくラブレター入ってるし。
「ミツキは?」
「見れば分かるだろ?学級委員の仕事に力入れてる。」
そうだね。学年集会の時、積極的な態度を見ている。
「ジュンヤは?」
ショウゴが聞いた。
「楽しいよ、特に部活動。」
そう言って、手に持ったクラリネットを掲げる。やっぱり、才能みたいなモノは無いが…上手になったら僕の音を聴かせたい、1人と1匹がいるから。
「あ、部活始まる!また明日な!」
唯一の男子吹奏楽部員、広瀬潤也は、その場を後にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます