第2話 友達

ゴミ箱の後ろ...。何かがいる。近くに行くともっと聞えるようになる。ガサガサ...ガサガサ...。鼓動が速く打ち、この瞬間が怖い。『おい、誰かいるのか?』と叫ぶ。 そしてゴミ箱へ少しずつ近づいてみる。犬がいる。


とてもびっくりした。犬?何故?この犬の体はとても大きくて目も大きく、可愛い。まだ生きてる生き物を見つけたので、とても感動している。嬉しい。犬はお腹が空いているみたいだ。地面に食べ物がある。おいしそうな肉だ。肉は少ないが足りると思う。私は食べない。犬にあげる。犬は嬉しいみたい。良かったぁ。しかし家に帰らなければならない。今、新しい友達が出来た。一緒に歩いている。


50メートルほど進んだとき、一枚の新聞を見つける。

その新聞によると食べ物に何かが起こっている?記事大切な部分が切れていた。雨が降り始めたので、私たちはバス停の屋根の下で休憩する。ふと見ると、犬の元気が無い。犬が病気かもしれないと思ったので、休憩することが一番いいと思った。犬の目はゆっくりと開いたり閉じたりをする。間もなく犬が鳴き始める。私も泣いている。死んで欲しくない。本当に死なないで。『お願い、死なないで、私のたった一人の友達...どうぞ死なないで。』と叫ぶ。10分後に犬が死んだ。また私は一人だ。


『私が犬を殺した?』

『私の周りからからいつも大切なものが奪われてしまう?』と考える。


18時間ぐらい何も食べていないので、お腹が空いている。

もし食べ物を食べたら、私も死ぬ?


                                  つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る