第10話 動き出した集落



 サラサラと水音が涼しい。

 エーデルドさんが返ってから一月経った。やっと昨日集落まで水路を繋げることが出来た。

 と言ってもまだ集落へ流す配水水槽とため池までだけど。まあ、集落の配置希望地図なんて書いてみたけどさー…。いくらスヴィーとドォルくんに頼んだって、ずっと頼りっきりにしていいもんじゃないよね?と気が付いて頭を捻って水路は再検討にしてみた。

 …とか言いたいけどね。川から水を引くのに、水の高低差がなければ無理だよね…。と造る作業の時に気づきました!…気づいて良かったよね。。。当初の集落の入り口までならスヴィーとドォルくんに頼んでもなんとかなったけど、かなり延長予定しちゃったからね…。それでもお風呂は諦められなかった!ので唸りながら考えてローマ水道をなんとか思い出してみた。

 だから水を引く場所をちょっと上流の段差がある場所に木で木枠型配管?を作って石と土で土台を作って集落の方へ角度をつけて水の流れを確保した。そこから水路を掘り、集落の境目に石を積み上げて配水水槽を作ってそこに一度水を溜めるようにして、そこから今はとりあえず小麦畑の脇、ヤヴォ用に残した草地の奥に貯水池を掘ってそこに今は水を流してみている。

 予定ではこの配水水槽から集落まで水を引く予定なんだけど、さすがに一月では無理だった。とりあえず井戸一つだと水が足りないから、水がここまで来ただけでもいいとする!…お風呂どうしようかな?


「ありがとうねー、シルバー!シルバーが頑張ってくれなかったら、絶対無理だったわ。本当にありがとう」

「ガウっ!」

「フフフフフー。じゃあ今日はシルバーも水浴びしてね!キレイにしたら今晩は一緒に寝ようね」

 ぐるぐる言いながら寄り添うシルバーをもふもふするなでる。ぶんぶん降られる尻尾を見ながらよしよしともふもふした。

 ここまで出来たのは勿論シルバーが頑張ったからで。毎日土を掘ってくれたシルバーは、ちょっと土っぽいからちょこっとだけ抱き着くのは抵抗がある…。

「ガウウゥゥウ?」

「いやいや、なーにも思ってないよ、シルバー!うん、やっぱりシルバーはもふもふ気持ちいいなーって」

 危ない危ない。本当にシルバーは鋭いわよね。ほーらもふもふ。もふもふもふ。

「さ、シルバー。今日は多分エーデルドさんが来るわ。村の中の作業をやりましょうか」

 ピュラに他の森の精霊さんにエーデルドさんが結界に入ったら知らせてくれるように頼んでおいたら、結界の近くまで来てるって今朝ピュラが教えに来てくれた。精霊さん達が気にしててくれたみたいだ。ありがたい。なので頑張って水を水路に流してみたのだ。

「バァウ?」

「うーん、石切に本当は行きたかったけれど、エーデルドさんを待ちながら森周りの藪をちょっと切ってしまおうか?」

「ガウっ!」


 新たに切り開いた小麦用畑は、木の根を取り除き、均しただけになっている。それでも広々とした畑に、集落の変化を感じる。

「ここも畑にしなきゃねー。ここもシルバーが大活躍だったよね。今度森で腐葉土取って来て混ぜようね」

「ガウっ」

 隣を歩くシルバーをもふもふしながら歩く。

 見えて来た広場はいつもと変わらない集落だけど、あちこちに木を積んであったり、掘り返してあったりしている。これから変わる景色。

「フフフフ。やっぱりねー、シルバー。どんな人達が来るか分からないし、この集落が変わっていくのは寂しい気もするけれど、でもなんだかわくわくするわ。なんだかお祭りの前の気分」

 人数がどんどん減るばかりの集落だったけれど。小麦の収穫が終わると収穫祭が行われた。…みんなが歩けていた時までだったけれど。それでも祭りの時は、みんな笑顔で沢山の料理を並べて騒いでいた。だからその楽しさがまたこの集落に戻って来る。そう思うだけでうれしい気持ちが溢れてくる。

「あー、いたいたリザ。エーデルドさん達が結界越えたわよ」

「ありがとう、ピュラ!達ってことは何人かで来てるのね。じゃあお出迎えに向かおうか、シルバー」

 ぽんっとシルバーの背を叩くと、そのままゆっくりと歩き出す。これで一人とシルバーだけの集落はおしまい。その今だけ味わえる寂寥感と期待感をかみしめながら、出迎えに歩いて行った。



 ざわりと森の中にたくさんの気配がする。この森でこんな気配を感じたのは、山脈から強い種族が下りて来て森に棲む種族が終われて走り回っていた時以来だ。あの時はまだシルバーもいなかったから、急いで集落に走って戻ったっけ。

 ガラガラと多分荷車を押す音と話声がだんだん近づいて来て、そしてやっと木々の間から姿が見えた。

「エーデルドさーんっ!」

「おお、これはリザさん。もしかしてお出迎えですか?わざわざありがとうございます」

 先頭に見えたエーデルドさんに気づき、手を振る。

「ピュラが教えてくれたの。もうすぐ着くって」

 待っていたのは集落と森との境目。前回は敵意のなさからエーデルドさんに気づかないでしまったけれど。

「おお、それは。お気遣い、ありがとうございます」

「今度はここで、迎えたかったんです。…どうなったか返事を聞かせていただいてもいいですか?」

「…はい。長老達を含めて里の者全員で話し合った結果、里としてはこちらへ移住させていただくことになりました。ただこことはちょっと植物の群生が違いますので、向こうでしか取れない物もありますので、里にも常駐か交代かで何人か残し、里も維持していくことになりそうです。こちらの都合ばかり優先で申訳ないのですが…」

「いいえ、かまいません。自分達で造った里です。離れたくないというのは当然だと思いますから。…私もここから離れたくなくて一人でもここで、と思ったんですしね」

「…ありがとうございます。今回は先遣隊になります。家を建てさせていただいたり、といった作業の出来る者だけ連れてきました。一斉に移住という訳にも行きませんから、少しずつ移住させていただくことになると思います」

「分かりました。では、この集落の仲間、として歓迎いたします。ようこそ遠いとこいらっしゃいました!ここが私の集落です」

 両手を広げ、笑顔で集落の中へと一行を迎え入れた。



「大分、準備を進めていただいたんですね…。大変だったでしょう?ありがとうございます」

「フフフ。シルバーが頑張ったんですよ。でも元々人数の少ない集落だったので、作業用の道具も少なかったので、道具を持って来て下さって助かりました」

 集落にはエリザナおばあちゃん達がこの集落を造った時に使った道具と、それ以外はロムさんが村から運んで来てくれたものだけしかなかった。だから鉄製の道具も少なくて、作ろうにも鍛冶は出来なかったから、ほとんどシルバーの力に頼って作業していたから、エーデルドさん達が大工道具などを持って来てくれて凄く助かった。これで予定通りに工事が出来そうだ。村に買いに出ることも考えたけれど、村に行った時にもそんなに鉄製品は見なかったから、買ったら目立ちそうで止めたのだ。

「…本当は迷ったんですよ。返事に来るって言ったのに、建てる準備までして来ていいものかどうか。だから、感謝します。こうやって家の場所まで用意まで終わらせて下さっていたなんて」

「もうエーデルドさん。私はこの集落へ貴方達を迎え入れたんですから。敬語なんていいので、普段通りにして下さい。皆さんも気にしないでいいですので!あと集落の家はもう片付けてあるので、作業中は使って下さいね。家にあるものも使って下さい」

 集落の家の残された皆の荷物は、彼等個人の大切にしていたものだけ形見として貰い、それ以外のものは服に至るまで整頓して家にそのまま置いておいた。誰かに使って貰った方が、この集落と共に受け継いだものが、また引き継がれる気がしたから。

「ありがとう。シルバーさんもありがとう。あとで彼を紹介させてほしい」

「ガァウ」

 シルバーの視線に合わせて少しかがみ、お礼を言いつつ後ろに続く獣人の特徴の濃いガラードさんを示す。

 エーデルドさんと一緒に到着したのは、ドワーフの特徴なのか背の低いがっしりとした人が六人、そしてガラードさんにエルフの壮年に見える長老の一人だと言うサジスティさん。それにヤヴォ二頭に引かれた荷車が二台だった。

 入口で簡単にお互いの紹介をすまして、今は集落の中の案内中だった。他の人は周りを見回しながら後ろをついて来ている。とりあえず荷車は広場に置いて、ヤヴォを一応簡単に補強だけした飼育小屋へと連れて行った。

 ガラードさんは想像した通りのいわゆる獣人だった!多分狼ベースだと思われる灰色の耳にふさふさな尻尾が服から覗いていた。ゆらゆらと揺れる尻尾につい目を奪われていたら、シルバーに尻尾で背中を叩かれてしまった。勿論つい無意識にその尻尾をもふもふしてしまったら、ガラードさんが一瞬ビクっとしたような気がしたのは気のせいだったことにしている。うん。大人の耳と尻尾は触っちゃダメ。ちゃんと覚えてます。うん。


「ここは凄くいい処だなー、リザじょうちゃん。木も土も、それに水まで生き生きしてやがる。これは腕がなるってもんだな!なあ、じょうちゃん。建物は相談ってことだが、水があるなら鍛冶場も造ってもいいかな?俺は鍛冶師なんだ」

 話しかけて来たのはドワーフの特徴が濃い、私と同じくらいの身長にがっしりした体とお腹に長い髭を生やしたダリルさんだ。

「おおおおっ!鍛冶師さんですかっ!いいですね!集落に鍛冶師がいなかったから、鍛冶場が今までなかったんですよ!あ、でも石場はあるんですが、鉱石が取れる場所はここら辺ではちょっと知らないんですが…」

「ああ、大丈夫だ!里の近くに掘れる場所があってな。それにこっちに向かいがてら見て来たが、ちょっと離れるが掘れそうな場所があったぞ」

「本当ですかっ!あ、もしかして石炭もありそうですか?」

「ん?まあ掘れば出て来るじゃねぇか?鍛冶場を造っていいなら、色々片付いたら掘りに行って来るぞ」

「やったぁ!色々欲しい物があったんです!鍛冶場は一応建てる場所の予定地は準備しましたよ!水路の最後の場所です。まあ、まだ水路が未完成なんですけどね」

 鍛冶場で鉄製品が作れるのなら、半分諦めていた物が全部作れる!それに石炭!公衆浴場も夢じゃなくて現実的になって来たわね!

「おお!わかってるな、じょうちゃん!よっしゃ!そうとなったらさっさと作業を始めるぞっ!」

「おおっ!」

 後ろに続く人達からも歓声が上がる。やっぱりドワーフは物作りが得意な種族なんだろう。こう続々といかにも馴染みのファンタジー世界のものに出会うと凄くテンションが上がる。

「あ、先に畑の準備が先でいいですか?空き地にはしてあるんで、森から腐葉土を持って来て混ぜながら耕すと、種まく準備が出来るので」

「おおー、そこまでして貰ってんのか。腐葉土混ぜるんだな!よし、分かった!野郎ども、荷物の片付けは日が暮れてからでも出来る!さっさと作業にとりかかるぞ!」

「おうっ!」

 掛け声と共に広場に置いた荷車から、次々とスコップと袋を手に取って行く。

「シルバー!ごめんね、ちょっと森まで誘導してあげて!それと畑の案内もよろしくね!」

「…バウっ」

「よしよし、お願いね、シルバー」

 ちょっと不満そうなシルバーの背をがしがし撫でで、もふもふしてから動き出すドワーフの方へと押しやる。


「本当にありがとう、リザ。私の言葉だけでこんなに準備してくれていたなんて。水路にため池に畑に建築用地まで…。本当になんて言っていいかわからない程だ」

「本当に感謝しますぞ、リザティア殿。先ほどは挨拶だけで申し訳ない。改めて、わしはサジスティだ。こう見えても大分年寄りでな。一応長老と呼ばれておるよ」

「はい、長老さん。改めてようこそおいで下さいました。この通りなんにもない処ですが、ごゆっくりお過ごしいただければ、と思います」

 向けられたまだ五十代くらいに見える顔に、過ごした年月の重みを感じ、頭を下げる。

 エーデルドさんが来た時にエルフは長命なのかも質問していた。今は混血が進んでいるから、エルフの血の出具合にもよるらしいけれど、長い人だと里の人で三百年くらい。生粋のエルフなら五百年の寿命があるということだった。ちなみにエーデルドさんも五十になるそうだ。どうりで落ち着いていた。

「いえいえ、貴方が頭を下げることなぞなにもないですぞ。こちらが貴方を当てにして住居まで押しかけて来てしまったのですからな。もう二度と無理だと思っていた結界の中の安全な生活が出来ることは、思ってもいなかった行幸なのです。エーデルドが里に帰って来て告げられた時、正直みんな信じられん想いでしたが、そんな場所があるなら暮らしたい、と全員が言いましたしな。…皆疲れ果てていたんです。いつ襲撃されるか、と。少し前に狩りに出た男衆が狩り切れなくて大けがを負って帰って来てからは、尚更不安に駆られていたんでしょう。私達長老がいたらなく、申訳ないと思っておったんですよ」

 結界は集落に害意がない動物などは通り抜け出来るけれど、中心点の集落には絶対に入ることが出来ないように張ってある。そのことが、どれだけ夜の安心感になるかは想像するのも容易い。

「それに本当にここはいい処ですな。わしはもう精霊もほとんど感じられない出来損ないのエルフの末裔ですが、ここでは精霊達が安らいでいることを感じられますよ。ここに来たら里の者たちは安心して穏やかに暮らせるでしょうな。本当にエーデルドの言葉を信じてわし達を受け入れることを決意していただいたリザティア殿には感謝してもしたりません。『誓約』も喜んでさせていただきましょう。森の民としてあろうと欲して来たわしには、精霊の意思を感じられて一緒に暮らして行ける、それだけで本望ですじゃ」

 じっと見つめ合っても、その瞳は穏やかな深い森のようだった。多分、サジスティさんは心からそう思っている。

「彼は本当にそう思ってるわよ、リザ。ちょっと気になって他の子にこの人達の里のこと聞いてみたけど、結界はないけど、森を必要以上に切り拓くこともなく、森と共存しているって言ってたわ。もうエルフの血は薄れてしまったみたいだけど、彼等は確かに森の民だわ」

「ピュラ…」


 住み慣れた場所を移動したいと思う人などいない。そこにもう失われた結界を張れる力を持った、ただ一人で集落に暮らす子のことを知った。その状況で普通はどう思うか?普通はこう思うだろう。

『その子をここに連れて来て結界を張って貰えばいい。説得でダメなら、どんな方法でも』と。村でマントを手にしようと追われたように。

「…私は森の中でこの集落で結界を教わった人に拾われて、育てて、知識と技術を、結界も教えて貰いました。エーデルドさんに会うまで、結界が山脈の向こう、エルフ達の力だと知りました。何故私が使えるか、何故育ててくれた人が結界を使えたか、何も知りません。でも、結界を張ることの出来る私は、結界を張るということがどういうことかは勿論知っています」

 目の前に並んで立つ、私よりもずっと長く時を過ごしているサジスティさんとエーデルドさんを見つめる。二人はそっと膝をつき、私の手を取って、そっと首を振った。

「いいのです。それ以上はおっしゃらずとも結構です。貴方が気にされることはない。こうやってこの地に向かい入れてくれただけで、十分すぎる程なのですぞ」

「はい、その通りです。リザは私の話だけで、見ず知らずの私達の為にこれだけの準備をしてくれた。これ以上は何も私達は求めません」

「…結界は一度張ればいいという訳ではありません。結界の中に居れば感じることも出来るので、調整も可能です。だけど、離れて大丈夫かは保証することが出来ないんです」

 そう。本来はエーデルドさんに話を聞いた時。里に行って結界を張る、という選択肢がエーデルドさんの中になかったということはないだろう。でも彼は一度もそれを口に出さなかった。だからこそ信じることが出来た。

「…私はこの土地を離れる選択しは、今は選ばないと決めたんです。ここの意味を知る前に、離れることは出来ません」

「勿論です。貴方がそれを気に病むことはないのですよ。どうぞ笑って下さい。貴方がそんな顔をしていたら、精霊も悲しんでいるのではないですか?」

「そうですよ、リザ。ほら、貴方がそんな顔をしていたら、皆さんが心配して集まって来たんじゃないんですか?」

 そっと頬をなでる風に精霊を感じて顔を上げると、目の前にはピュラが起った顔で空中で仁王立ちしていた。他にもぐるっと精霊さん達が心配そうな顔をしてみていた。

「こーら、リザっ!貴方がそんな顔してるから、皆も心配しちゃってるわよ!その二人の言う通りよ、リザ!貴方は準備を頑張っていたでしょ?貴方が出来ることをやって、それでいいと言ってくれているのに、貴方がそんな顔したら困ってしまうだけよ。ほら、笑いなさい、リザ。皆で笑って暮らしたいからここに招いたんでしょう?」

「…ありがとう、ピュラ。みんなもありがとう。心配かけてごめんね」


 本当に皆優しい。エリザナおばあちゃんも、集落の皆も、そしてピュラ達精霊さん達も。私がこの世界で出会ったのは、私が何であるか分からなくても優しく見守ってくれた人ばかり。だから。

「分かりました、サジスティさん、エーデルドさん。皆さんがこの場所で安心して暮らしてくれるよう、頑張りますね!…後で里の方へも結界を張りに行きますね。気休めにしかなりませんが、シルバーに乗れば多分何日もかかりませんから」

 膝をついたままそっと頭を下げた二人に立つようにお願いする。

「さあ!サジスティさんの住む家に案内しますね!エーデルドさんとはどうしますか?別の家の方がいいですかね?あ!夕食は皆の分まとめて作りますから、広場で皆で食べましょうね!」


 ここで暮らして私は幸せだから。だからここに新たに加わる人達も皆で笑って暮らせるように。出来るだけのことはして行こう、と改めて会った人達を見て誓った。



********

 色々細かいとこ考えてたら遅くなりましたー。結論はご都合主義でもいいじゃない!です!(ゆるーくいきたいと思います!)なので次はもうちょっと早く更新出来たらいいな、と思います。



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