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 ドアを開けるとジェシカが青ざめた顔でこちらを見ていた

 今の話を聞かれてしまったか


 少しため息をついてアンジェは言葉を発した

「場所を変えましょうか…ジェシカ」

 パチンっと指を鳴らすと別室にとんだ

「ここならだれにも聞かれない」

「ねえアンジェ…どうしてあんなこと言ったの!!?」

「…」

 …

 ミツバの予言は確定されて伝えらえた

「なるほどねぇゼータ…プラン建てられる?」

「プランを立てるのはいい、だけどこれはこちら側も無傷では済まされないぞ」

「いいよ、こっちも人を殺すんだし、それにもともとその可能性は捨ててた」

「ふむいいだろう。だがこれはアンジェお前の未来が断たれる結果になっても文句はないんだな?」

「痛みなくして革命などありえない、いつも彼が言っていたじゃない」

「…リチャード」

「そんな顔しないでかっこいい顔が台無しよ」

「お前ってやつは…」



 …

「それが…何?」

「何じゃないわ!あなた死ぬのよ!!わかってるの!!?」

「私たちは命がけで戦ってきた。魔力が尽きようと命が削れようとね」

「それにアンジェの代償は!!」

 私の代償は、死したものの記憶を肉体に刻み付ける

 歴代の傲慢の魔女はいつも短命なのは、精神崩壊などで自我を失い暴走して身を滅ぼす場合と死の痛みに肉体の負荷が耐えられなくなるかのどちらかである

 七罪の中ではもっとも痛みには敏感なのだ

「心を読み続けてるジェシカも心配だよ。」

「私はいいの!心を読んでも誰かが目の前で死んでも痛くはないからでもアンジェは違うでしょ」

彼女の悲痛な叫びがわからないわけではない

「誰かがやらなければいけないの。それに定例会議には顔を出すからね?」

「…アンジェ。これを持っていきなさい」


彼女から渡されたのは、魔法のペンマジックペンであった

「ありがとう大事にするね」


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