9節

「それにしたってどうしてあの先輩は殺されたんだ?実力じゃその辺の雑魚魔女になんか負けるはずないよな」

「死体の状態はどうやら即死魔法が使われていたらしい」

「即死魔法だって?雑魚魔女の仕業じゃないもっと危険な…」

「七罪の魔女」

「…っ!!?」

私が言うと一斉に視線が集まる

「アンジェもそう思うのか?」

「即死魔法を使うにはそれなりに魔力を必要とします。ここ数週間で即死魔法を連発できるのは七罪の魔女もしくはその配下だと考えられます」

「そうだ。一般の魔女はそもそも即死魔法は発動できねぇし、やるとしても時間を置く」

そう、基本的にはその考え方で間違ってはいない

「ただ、七罪の魔女は謎が多い何か大きなものを隠している可能性はある」

「お前は知らないか?魔女のことを」

禁呪は絶対使うなと七罪の皆に言われている

「…ごめんなさい」

「あ、いや謝らなくていいよ」

「ねぇねぇ!この後寮案内するんだけど、アンジェ荷物運ぶの手伝おうか」

「…そうね。お願いします」




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