にゃういずむの政策モデルと理論

にゃういずむはジョン・ロールズの『正義論』の影響を強く受けている。ねこうさぎ党が掲げるスタートラインの平等化や、その上で能力と努力によって生じる格差の容認は、そこから来ている。

『正義論』では諸権利の平等、もっとも貧しい階級が、もっとも豊かになれる選択を原理としている。ねこうさぎ党でもそれは変わらない。そのための衣食住の保証であり、ベーシックインカムである。「無知のヴェール」で覆われて、どのような選択をしても、我々は極めて不利な経済的状況に生まれ落ちることはない。

保証される諸権利に、ねこうさぎ党は生存権も加えている。それを保証するために、安価で住居を貸し出す考えがある。その根拠として、ハウジングファーストという概念がある。

ハウジングファーストとは、住居は権利であり、ホームレスのような生活困難者には、住居を与えて、そこから他の困難に対処するというものである。住居とは職以前の最低限の生活基盤であり、日雇いのホームレスでさえ、テントなり、何かしらの拠点を有している。

雨露風をしのげる屋根と壁があり、平らな床があってこその生活保証である。そのためにあらゆる階級に住居を提供する。

そして食の保証のために、フードロスを推し進めていく。フードロスとは期限切れなどで、まだ食べられるにも関わらず捨てられる食料を、何かしらの形で活用し、廃棄を減らすものだ。

フードロス対策はオーストラリアの活動に、ねこうさぎ党は注目している。シドニーのスーパーで、他のスーパーから譲り受けた廃棄食品を無料で提供している市民団体がある。料金の代わりに寄付をお願いしており、閉店の頃には、ほとんどの品物が消えている。

日本では京都市がゴミの削減・リサイクル推進の一環で、給食の廃棄を肥料に加工している。(ここはゴミの分別の啓発も力を入れており、その点でも評価すべきだろう)

このように、ねこうさぎ党の政策には理論があり、理想実現のために参考になる活動は現に存在するのだ。

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