革命の主体

革命を起こすにおいて、大衆の動員は必須なのは言うまでもない。それができなかったものは、未熟さを味方に向けて、内ゲバという形で発露される。

では大衆を動かすには何が必要かといえば、彼らの感情を惹起させる利害である。それがにゃういずむでは衣食住の保証となる。市民の生活に直接根ざしたものである以上、彼らの判断に多大な影響を及ぼすだろう。

これをポピュリズム的だと批判する声もあるだろう。しかしそれは、ポピュリズムそのものを悪と断罪するような、軽率さを含んだものとなる。闇雲にポピュリズムを否定するならば、市民が欲するものを与えない政治に繋がりかねない。

それでは政治になんの意味はない。そこには無謬を気取った、鉄人を詐称する政治家が、国政レベルのごっこ遊びに興じる世界が広がるだけだ。

しかし権力を得たポピュリストに、実際は何も出来ない人がいないわけではない。そうはならないように、にゃういずむの思想や政策には背景があり、裏打ちされていることを証明する必要がある。それについては次章以降で述べていく。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る