領域内の統治

党には省のような存在である、7つの「局」が存在する。局の下には庁に値する「課」、さらにその下には「部」という組織がある。7つの局の内訳は「軍警局」、「外交局」、「労働福祉局」、「経済局」、「交通局」、「宣伝局」、「司法局」である。

大臣に相当する局長は、政策を決定し、財政課が確保した予算を分配する権限がある。財政課が局ではないのは、財布を握ることで他の局を事実上の支配をすることを阻止するためである。そのため局とは対等ではなく、予算を組む権限は存在しない。

課の中には経営部門があり、党営企業を運営している。交通局は党営鉄道、ショートケーキ航空、海運や造船を行うペンギン水運。軍警局は航空機を開発、生産するラビットエアクラフトといった具合である。

局長は当人とねこうさぎしか、誰であるのか把握していない。なぜなら、ナンバー2である局長を下々が知らなければ、反旗を翻しても従わないし、他の局長も本当に局長であるのか分からない人間と組むとは考え難い。権力があっても、権威がなければ誰も付いてくることはないのだ。

局長は前任者による局内からの選出と、ねこうさぎの裁可によって決定される。選出は当然秘密裏に行い、当該人物に選出を伝える。このようにして秘密は維持されるのだ。

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