青いひかり(BL)
「どうだった、さっきんとこ」
「んー」
軽い伸びをしながら、傍の相手は答える。
「オール電化だよね?」
どことなく渋るような様子で、忍は続ける。
「でもさ、火ってきれいじゃん」
「はぁ、」
首を傾げるこちらを前に、告げられる言葉はこうだ。
「ひとりでうち帰ってさ、お茶でも入れよって火、つけんじゃん。そゆ時の火ってきれいだなって」
青白い炎に照らされたその姿を思い浮かべて見た途端、沸き立つ感情なんてひとつしかなくって。
「しの、」
「でもさぁ」
打ち消すように明るく笑いながら、忍は答える。
「そういうの、もう無くなんだよね」
これからはもう、ふたりの家になるのだから。
一抹の寂しさ灯す青い火を消せるようにと家路を急ぐ
第二十八回 #Twitter300字SS お題:火・炎
「ほどけない体温」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054880429454)周と忍
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます