青いひかり(BL)

「どうだった、さっきんとこ」

「んー」

 軽い伸びをしながら、傍の相手は答える。

「オール電化だよね?」

 どことなく渋るような様子で、忍は続ける。

「でもさ、火ってきれいじゃん」

「はぁ、」

 首を傾げるこちらを前に、告げられる言葉はこうだ。

「ひとりでうち帰ってさ、お茶でも入れよって火、つけんじゃん。そゆ時の火ってきれいだなって」

 青白い炎に照らされたその姿を思い浮かべて見た途端、沸き立つ感情なんてひとつしかなくって。

「しの、」

「でもさぁ」

 打ち消すように明るく笑いながら、忍は答える。

「そういうの、もう無くなんだよね」


 これからはもう、ふたりの家になるのだから。



 一抹の寂しさ灯す青い火を消せるようにと家路を急ぐ



第二十八回 #Twitter300字SS お題:火・炎

「ほどけない体温」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054880429454)周と忍

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