第3話 学校での新しい日々とバトル その1

地球担当

星の次元機関


?????「また指定五区でシャイニングが出現したらしいな…例の岬に」


???A「多分覚醒者がまた出たせいかと」


???B「五区の潮風区域の居住者かと」


???C「港ワタルは覚醒レベルが一定を超えたからかそれとも純粋真覚醒のタイプだからかそれともただランダムで選ばれたからか?」


???D「分からぬが定員オーバーかあの方が決めたことなのは確か…」


???E「港ワタルはシャイニングロードのの区域に転移したかと」


???F「皮肉なもんだねぇ~覚醒者出し過ぎなんだよ」


???G「まあまあどうせ地球という星はあの方達引いては私達の餌場…覚醒者出なければ…でても定員定数要領オーバーすれば覚醒指数高い魂の者はあのお方達の次元の穴で転移させられシャイニングロードで亡き者にさせられるかあのお方達に取り込まれる餌になるか殺されるか」


?????「そんなことは分かってる!最新の覚醒者のデータは出たのか?弱いうちに覚醒者は全員転移前に我々があのお方達のためにもこの星の養分を吸いつづけるためにも支配しとくためにも早めに潰さなければならない!転移前に潰すのが我々の面子を保つ役割だ!闘え!潰せ!覚醒者を!シャイニングや次元転移にやられる前にお前らが!…念の為昨日の最後の覚醒者のデータを!」


???A「推定魂レベルFの五つ星 特化属性能力は氷結 少しレアな程度です」


???B「レベルFかよまあ普通の新人覚醒者だな…雑魚だ…まあ五つ星は少し高いかな」


???C「それより潮風区域の例の四人は……推定レベル冥王ケレス測定不能 獣王ゲルガウス測定不能 竜騎士ブレスト測定不能 妖童バルドロ測定不能 四人共測定不能です…」


???D「ゲルガウスは覚醒すらしてないのに測定不能値かよ…まあ地球外のやつらに協力してもらえば大雑把なBの星10より上は測定不能ではなくちゃんとAクラスの星何個か分かるんだが」


???E「それでは本末転倒だ!我々で対処するための目安が推定レベルだ 他に協力してもらえば面目丸つぶれだ…!」


???F「潮風区域もう一人…暴走台風、祇園京介出ました…魂レベル……B11…あ…いやこれはもう測定不能域に進化してます…」


?????「もういい…もはや覚醒者共は社会問題だ!速めに正義の名の下に闘い倒せ……いやその前に値が上がってる…夕日の岬周辺区域 妖灯区域 五霊区域 丑三つ区域 不知火区域も値のデカい例のやつら調べ直した後!準備して直ちに殲滅にかかれ!」


???A~Z「了解!ボス!」


?????「忌ま忌ましき覚醒者共め黙って眠ったまま人生を送ればいいものを!厄介で生意気な反乱分子め!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ナッシュの家から潮風高校

登校中









ナッシュ「いやー昨日は疲れたわ ぐっすり眠ったぜ!遅刻するとこだったぜ!」 




バン「まあな!俺も寝て大分回復したわ!」




ナッシュ「なあ俺らの学校のクラスてもしかして全員覚醒者なの?俺が知らなかっただけで(笑)まさかとは思うが」




バン「それはないだろ(笑)そこまでだったら流石に社会問題だわ!だが最近覚醒者増えて暴れてるやつも多くなってるから社会問題にはなりつつあるか…」




ナッシュ「だよなー先公とかにムカついちまったらこの力使ってぶっ飛ばしちまいそうだぜ」




バン「ハハハ!気持ちは分かるがやめとけやめとけ(笑)下手すりゃ殺人になってしまう!特に未熟なお前はまだ…な!今日は起きてから一応練習したか?」




ナッシュ「いやーもう起きてから気弾も撃てるわ!部分的に闘気オーラ集中した部位【コーティング】てやつで固めたらゆっくり刺そうとしたカッターの方が折れたりするぐらいガードもできるし攻撃に集中して闘気オーラを溜め込めて殴ったら壁も一発で割れたしよ!今まで無理だったことがどんどんできて嬉しいぜ!ジャンプ力や走るスピードも桁違いだしよ!」




バン「それお前の家めちゃくちゃになってねーか(笑)」




ナッシュ「少しな(笑)」



そこに忍び寄る影



???「オッハー!」



バン「ナッシュ危ねぇ!」



ナッシュ「え…?」


茶髪のショートカットにキャスケット帽を被った少女が風に乗り空中からナッシュに蹴りで襲いかかる

セリナ「アハハ!」ズガガガガ




同じ学校の制服を着た少女の蹴りに気の光が纏われナッシュを庇ったバンの左手に襲い掛かりバンもそれに対抗するよう覚醒の闘気(オーラ)で左手をコーティングしガードする



バン「てめぇ俺の兄弟分になんのつもりだ?」ビキビキ

キレるバン




セリナ「いやーそんなに怒んないでよ!バン。同じクラスとしてナッシュくんとバンに挨拶しただけでしょ」クスクス




バン「普通の蹴りなら一万歩譲って許してやろう!」




「だが!セリナ今お前は明らかに蹴りに覚醒闘気オーラを使っていた!てめえのお得意の闘気オーラ属性【風】でよ!こっちも覚醒闘気オーラ使わなければ全身打撲いや骨折も有り得た!よっててめえは…死刑だッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!



今までにない形相でキレたバンの全身から黄色い閃光の闘気オーラがほとばしる!




セリナ「や…やめてよ…バン…手違いで無意識に使っちゃっただけで」




バン「ああ?俺がいなかったらナッシュは手違いで骨折か大怪我してた!」




「だからお前にも手違いで大怪我してもらうだけさ!」ゴゴゴゴゴ

バンの手足に防御のコーティングと攻撃の為の溢れる閃光がほとばしる




セリナ「ナッシュくんバンを止めて!」ナッシュの手を握り懇願するセリナ





ナッシュ「(これがバンの昇華覚醒の力…俺と違って五体全体に均等にコーティング防御と攻撃の閃光闘気オーラが隅々まで行き渡ってる…すげぇバランスだ!…あれなら相手からの攻撃をガードした後に躊躇なく切り返しできるし思いっきりカウンターも狙える…)」

セリナの懇願をよそに初めて見るバンの自分とは違うタイプの形や輝きを見て感心してるナッシュ




セリナ「いや…ナッシュくん見とれてないで!汗」苦笑いしながらナッシュに必死に焦り訴えかけるセリナ



バン「覚悟はいいか女狐"地獄の貫通処刑弾"(ヘルズキューターブレッド)ォオ!」

筋骨隆々な腕や首や顔に血管を浮かべ紅潮した状態で闘気オーラを分厚く激しく纏いそれを今まさに放出せんばかりに溜め込むバン

周囲の大気や地面が揺れ動く


ガタガタガタガタガタガタ


ヒューン

風が吹き始める


闘気オーラで周りの家や建物や看板が激しく揺れる


バンの手から炎が燃え上がる





ナッシュ「バン」

バンの肩にポンと手を置く




バン「ん?」

ヴシュウゥゥ



バンから紅潮し血管浮き出て激しく闘気オーラを纏った状態が消えていき普通の状態に戻る




ナッシュ「俺はバンのおかげで怪我もしてないしセリナちゃんも悪意があった訳じゃないし謝ってるし俺は大丈夫だから落ち着いてくれ」


無表情でバンに説得するバン 一見セリナのために優しくバンを説得しているように見えるがどこかそのナッシュの無表情さに陰を感じさせる




バン「いやしかし…」

闘気オーラを纏ってはいないがナッシュに話しながらもセリナへの警戒は解かず腕や姿勢は戦闘体制に入ったままのバン



セリナ「だよねー!バンったらすぐ熱くなるんだから!大袈裟!ナッシュくんありがとう!バンもナッシュくんも急いでホームルーム遅れるよー」

愛想を振り撒きながらそういうセリナだがどこか機械的に台詞を残し焦ってその場を離れ始める



セリナ「じゃあ私いくから、遅刻したくないしね!これでも無遅刻なんだワタシ!」

ウインクしながらそういって闘気オーラを込めた走りで学校へと逃げるように立ち去るセリナ




バン「お前…!相手が女だからって甘すぎだぞ!わざとじゃなかったとしてもあいつはお前を…」

事態の危険さや今からの事を考えながらバンはナッシュに説得する



ナッシュ「分かったって!でも俺も次からはなるべくできる限り自分で身は守るしある程度は守れるからよ落ち着けって、な?」

そういいながらさっきまで落ちついてた反面誰とでもいいから闘いたくてウズウズしてる様子のナッシュ




バン「分かったよ…ただアイツなぁ噂じゃこの学校の勢力の頭角のレディースのメンバーて噂がな…」

頭を抱えながらセリナへの警戒をナッシュに話すバン


そこに新たな人影が…

???「オハヨーごぜぇます兄貴!」




ナッシュ「ゲッ!【コウスケ】!?」

びっくりしながら顔を引きつらせのけ反り驚くナッシュ



コウスケ「そうっす!兄貴!【コウスケ】です!セイタロウさんから聞きましたよ!昇華覚醒会得したんですってね!」


背がナッシュ達より10cm程高くちゃんと指定の制服を着ている割に三連ピアスをし鼻と口にもピアスをし制服を改造しまくり、青く染めた髪でゲーム機をいつも持ち歩き、制服をちゃんと着ていること以外は違反をしまくっている。ゴツい訳じゃないが、細マッチョで色白で第一印象はパンク形のノッポでチャラいコウスケ…だがナッシュへは兄貴と慕い、信頼は忠誠心のレベルまで強いコウスケ


コウスケ「覚醒会得したんすよね?兄貴!」


眼を輝かせながらナッシュに迫り問いかけるコウスケ



ナッシュ「俺コイツ苦手なんだよな!てかお前俺らの学校いたっけ?」

溜息をつきながらコウスケとバンに問うナッシュ




コウスケ「いましたよぉ!隣の1ーBのクラスに!ナッシュの兄貴が気付かなかっただけじゃないすか!」

即答するコウスケ



バン「え?お前ら知り合い?」

笑いながらそういうバン



ナッシュ「中学ん時ずっと俺に付きまとってたあほだ」

コウスケに指を指しながらバンの方を向いて単調にそういうナッシュ



バン「同じ中学!すげぇ偶然もあるもんだ」

眼を見開いて驚くバン



コウスケ「なんつー紹介!てかバンさんもチッス岬以来すね覚えてます?」




バン「ああ…お前は俺より先に岬のメンバーで昇華覚醒者だしな」

いい意味で呆れた様子で手の平を上に向け感心したようにもいうバン



ナッシュ「ま…マジか…こんな奴が俺らの聖域に…しかも俺やバンより先に昇華覚醒会得…」

ひどく落ち込み膝に手をつきながらガックリするナッシュ



コウスケ「闘気オーラの使いこなしはバンさん以上すよ!兄貴の力になります!」

張り切っていうコウスケ



ナッシュ「いやいいです…」




バン「おおいっ!願ってもないチャンスじゃねーか!何故!」

焦りながらナッシュの身体を揺らし問うバン



コウスケ「てかさっきの兄貴とバンさんと同じクラスの娘ですよね!めっちゃかわいかったすよね~彼女すか?」

ニヤつきながら質問するコウスケ




ナッシュ「ブッ…んな訳ねーだろ今日初対面だっつの!」

少し何故か必要以上に焦った様子で否定するナッシュ



コウスケ「兄貴とお似合いだと思うんスけどねぇ~絶対気がありますよ!あの娘!」

セリナが走って行った方の道を眺めながらそういうコウスケ


ナッシュ「馬鹿かっ中学の時の俺の女っ気なさ知ってんだろ!」




コウスケ「いやアレは兄貴が硬派をモットーに学校番長してたからであって兄貴が自分から遠ざけてただけであって結構兄貴人気ありましたよ!」

焦って訂正するコウスケ


バン「ナッシュお前…女に耐性ないのか(笑)」

 バンもニヤけながら言う



コウスケ「そうなんすよもったいないすよねーせっかくそこそこ二枚目なのに」

真面目に言うコウスケ



ナッシュ「そこそこて(苦笑)」

ツッコむかのように言うナッシュ



コウスケ「今回もああやってさっきのような可愛い女の子逃がしちゃうんすかね兄貴は」

残念そうに言うコウスケ




バン「コウスケ…その話なんだがな…アイツ…ナッシュに覚醒オーラで襲い掛かった疑いがあってな」ボソボソ

さっきセリナが襲いかかってきた事の顛末をコウスケに耳打ちするバン



コウスケ「ふんふん…なる程ですね…それはつまり」




「あーあれですね…兄貴に…ふんふん」




バン「て訳だ…」




コウスケ「よし殺しましょう!」

バン「そうしよう!」

 



ナッシュ「おおいっ何故そうなるっ!」ガーン




コウスケ「え…?だって兄貴に危害加えようとしたんでしょ?殺すしかないでしょう?今すぐおっかけて仕留めて切り刻んできますので」

やる気満々のコウスケ



バン「だろ!?頼むぞプレイボーイ!!」

笑いながら言うバン



ナッシュ「待てー!何をプレイするつもりだー!!」




そして学校につく三人




コウスケ「では兄貴、バンさん俺クラス1-Bだから違うのでここで」

シュピッと挨拶し二人と違うクラスに向かおうとするコウスケ



ナッシュ「おう!」




コウスケ「なんかあったらソッコー駆けつけますんで」「あっそれと兄貴吾代ヤスもちろん覚えてますよね?アイツも俺とクラス同じなんすよ!もちろん岬も一緒行って覚醒会得済みです!あとで連れて来ますね!ちなみに俺の覚醒特化スキルは【伸縮】でアイツのはちょっとよく分かんないですけどではまた!」




コウスケとは教室が違うのでバンとナッシュとは別れた




ナッシュ「マジか…」



呆然とするナッシュ




バン「あーヤスかあ…!岬にコウスケと来てたな!なるほど!ナッシュお前舎弟分多いな!そういえばおれにもそういった感じの奴いるんだ!同じクラスで吾代ヤスつって通称【ゴダイ】って奴だ!後で紹介するぜ!」




教室に入ると




ゴダイ「おおっ!無事でしたか!バン!」

名前は呼び捨てだがバンに対し敬語を使うゴダイ


背は少し小さいがバンに負けないくらい筋肉質で色黒に肌がやけてて坊主でホスト風の服を着てガタイのいいゴダイ、とにかくいかつい喧嘩早そうな感じが目立つ


 

バン「当たり前よ!ナッシュほらコイツが吾代ヤス…【ゴダイ】だ!」



ナッシュにゴダイの背中叩きながらナッシュに紹介するバン



ナッシュ「ああさっき言ってた…」

そういえば…と言わんばかりの顔でそういうナッシュ




ゴダイ「昨日覚醒したのはやっぱりアンタかナッシュ!コウスケとヤスがアンタの舎弟みたいに俺もバンの舎弟なんだ!バンの相棒のアンタには敬意を払うぜ!覚醒スキルは【大砲】だ!よろしく!」

元気にナッシュに握手を求めるゴダイ



ナッシュ「こちらこそヨロシク!」キラーン

歯を輝かせウケを狙いつつカッコつけ爽やかに握手するナッシュ


ウケを狙ったナッシュをスルーするバン


バン「ゴダイ、ナッシュの初日のお守りが俺だけで務まるかわからんからサポート頼めるか?」




ゴダイ「もちろんです!バン!…ナッシュ!いざとなったら俺がいるぜ!」

自信満々のゴダイ




ナッシュ「気持ちはありがたいが俺闘いたいんだよなあーだからよほどピンチじゃない限り庇わず闘わしてくれ!一対一で」

ウズウズしてるナッシュ




ゴダイ「マジで?」

感心したように驚くゴダイ




バン「ナッシュまだ大人しくしとけって!」

言い聞かせるバン




そこに予鈴がなり

ホームルームが始まる



教室の中指定された席で隣どうしのナッシュとバン

ゴダイは少し窓際寄りの席


そのゴダイの少し前には1-Aのボスのギドロックの席がある


ギドロック「………」ナッシュやバンやゴダイを見て舌なめずりをしているギドロック

長身な上に釣り上がった鋭い目をしていて逆立った威嚇するような髪の毛をして蛇のように舌なめずりしている割に今は何も言葉を発さずただこちらを見ながら黙って笑みを浮かべるギドロック


セリナは廊下側の席「(ギドロックがやっぱりいよいよ動くのかな?それともバン達がかな?)」





バン「気を抜くなよ朝から仕掛けてくる奴多い…まずは目を凝らしてクラス内の覚醒者かそうでない奴を見分けとけ…まだ戦闘仕掛けてこなくて隠してても光のオーラが首から背中らへんにだだ漏れになっている」

ナッシュにだけ聴こえるぐらいの声でアドバイスするバン




ナッシュ「おおー!マジだ!…アイツとアイツ覚醒者だったのか…てことはアイツも…あれ…アイツは意外に違うんだな」

手で双眼鏡の形をし教室中の生徒をキョロキョロ楽しそうに見渡すナッシュ





バン「見分けとけば覚醒者だけに注意を絞れ無駄な警戒を省ける…」





島田先生「コラーッ!そこ、ナハシュ、阪東ホームルーム中に喋るな!」




ナッシュ「あ、サーセーン」

いつもの調子で軽く島田先生に謝るナッシュ



他の生徒「プッ軽ッ!」

何人かはいつものようにそんなナッシュの対応を笑っている



島田先生「全く」ブツブツ



ナッシュ「【"前進する狂気爆発"(オーラバースト)】ッッ」




バン「!?」





ドシュウウゥ! 




ナッシュから凝縮され放出された闘技オーラが島田先生の背中にぶち当たる





島田先生「グワァァァッ!」


その場に倒れる島田先生



ナッシュ「よしっ!」





他の生徒「先生が倒れたーっ!」





「担架だ担架!誰か保健室と職員室に連絡を…!」





バン「(おまっ何やってんだ馬鹿ー!)」





ナッシュ「いや先生が覚醒者に見えてよー(笑)」すっとぼけ





バン「んな訳あるか!」




ナッシュ「よしっこれで静かになった!」




バン「『静かになった』じゃねーよ!!」





ナッシュ「いよぉー覚醒者の諸君 知ってんだろ?俺が覚醒したことをな。 こそこそ機会を狙われたり、駆け引きしながらの気の張り詰めた中での授業や消耗戦はよ性に合わねーからよ…まあアレだつまり…」


「かかってこいやさっさとな…!!」ギン!

眼を見開き全員にタンカを切るナッシュ




シュゴォォォォォォッ!!!

ナッシュからほとばしる膨大な覚醒の闘気(オーラ)

教室がナッシュの冷気で満たされる




バン「(マジかコイツ…!)」

ザワザワ ドヨドヨ




教室がざわめく




ギドロック「……ククク」




セリナ「………!」




ゴダイ「………!」




ナッシュ「シシシシ!」




バン「…………」



視線が交錯する!




ギドロック「シャアアア!」




クラスで恐れられてたあらゆる格闘技をかじり暴力の恐怖で1-Aを抑えてる 狂犬 城戸上麓(きどがみろく)通称【ギドロック】の強さの更なる正体は昇華し闘気オーラを使いこなしてる覚醒者だからだった、しかし普通の者には覚醒者の闘気オーラの光は見えない

今までただ喧嘩が馬鹿強くクラスを仕切って王様気分で逆らうとめんどくさいギドロックと関わりたくなかったが今のナッシュは全て腑に落ち好戦的な気分全開!




ナッシュ「よっしゃこいや!ギドロック…!てめえの恐怖は俺にはきかねぇんだよ!」



セリナ「……(よしよし…大体計画通り…ここはひとまず様子見と…バン達もいるし)」




バン「一対一か…だがヤバくなったら加勢する!頼むぞゴダイも」




バン「て‥あれいない(汗)」




ギドロック「覚醒したからって俺に追いついたつもりか?ナッシュゥ!」



刺すような鋭い闘気オーラを放ちながらナッシュに仕掛けるギドロック





ナッシュ「覚醒してなくても楽しい日々送れる確信あったらとっくにお前なんか病院送りしてたわ!ハッハァー!」ビキビキ



ほとばしる闘気オーラを纏うナッシュ




ナッシュ「(上半身はとりあえずガードコーティング!下半身に攻撃のオーラ集中させ蹴りでくたばらしてやるぜギドロック!)」



ギドロック「甘いぜ新人ナッシュよお!」下半身にナッシュと同じように攻撃に集中した闘気オーラを纏わせた蹴りを横からナッシュの膝を壊しに先に叩きこむ!



ナッシュ「ぐあっ…!ックソがっ…!」ピシュッよろめきながらも防御に集中してた手を攻撃の闘気オーラに転じ反撃に転ずる



ギドロックの頬に血が滴る 予想外の先制攻撃に驚き苦し紛れに反撃したためほぼかわされたがわずかに反撃がかすったようだ


ギドロックの蹴りに先制された下半身の方がダメージは大きい


防御にコーティングしたのではなく

攻撃に専念した下半身部位は同じく相手が攻撃に専念した部位で先制されぶつかると普通に受けた方がダメージがあまり軽減されず与えられるようだ



ギドロック「いいカウンターだ…反射神経はいい…だが」

「お前喧嘩経験あっても格闘技経験ないな?」

鋭く逆立った髪を触りながら舌なめずりしながら余裕そうに喋るギドロック



ナッシュ「ああ…んなもんねぇよ!それがどうかしたかバカ」よろめきながら苦笑いし強がるナッシュ


ギドロック「お前は覚醒し戦闘のセンスも元々ありそうだが…日々の鍛練や格闘技の経験が少ない…ハハッ要するに地力の差がある上でお互い覚醒者同士の闘気オーラを使い闘う…単純に考え地力の上乗せで覚醒した俺に利がデカいて訳だ!加えて俺の覚醒スキルは【ドリル化】だてめーら半端もんじゃあまず身につかねえ能力だ」頬から滴った血をなめながら不気味な笑みを浮かべるギドロック



ナッシュ「んな小学生でも分かる足し算理屈を偉そうに…」スゥ


「語ってんじゃねえよ!!」ズゴォッ!!


ギドロック「!!!???」

話の途中で余裕を見せて油断してたギドロックのボディにモロに攻撃に集中させ闘気オーラを溜めきった充分なナッシュの拳が入る!


ギドロック「ガッハァッ!!…テメェ…!」うずくまりそうになるギドロック


ナッシュ「まだいくぜ!」昇華覚醒の闘気の感覚を掴みながら喧嘩経験のスタイルで続けて猛反撃するナッシュ


ギドロック「クソッ…ジャリ坊がッ…」ガードしながらナッシュの拳や蹴りの連撃に耐えるギドロック




バン「今のところは大丈夫そうだな…そうなると…」目線をセリナにやるバン




教室の廊下側


セリナ「(ギドロックとナッシュが互いにダメージ負ったところを不意打ちで畳み掛けてバンと小判鮫のゴダイはこの時間はいないし、応援にきてるエミイ達と潰しアタシ達がまずこのクラスを制圧する…!)」他の生徒と非難しているふりをし喧嘩をビビりながらみてるギャラリーを装い全員倒すのを目論むレディース総長セリナ


バン「闘気がだだ漏れだぜ?」


セリナ「!?」


拳で殴りかかりかけ寸止めをするバン


セリナ「キャッ!(コイツッ…!)」

覚醒闘気を込めた拳でカウンターをすかさず出すセリナ


バン「ぐあっ…!!チッ…」闘気オーラでコーティングしガードしたものの予想以上の威力によろめくバン


バン「ナッシュがギドロックとやり合ってるのを頃合いを見てナッシュごとギドロックを倒すチャンスだと思ってしたたかに待ってたんだろ この高校で最大の規模と強さを持つレディース レッドキル【烈怒姫流】の真の総長 セリナさんよ」ダメージを負った腹を押さえながら問いかけるバン


セリナ「何を…言ってるの?そっちが殴りかかってきたからアタシは仕方なく殴っちゃんたんじゃない…反射的に」


バン「いや…覚醒の闘気がだだ漏れだった…!その証拠にお前はほぼマックスの状態で溜めた闘気の力が拳から伝わった…そして!」


回想の ゴダイ「はっ!…レディース烈怒姫流メンバーの疑いがあった芹澤里奈(せりざわりな)こと【セリナ】は学校などの表ではレディースのメンバーの疑いもかからないよう清楚な振る舞いをしているが裏ではレディースのメンバーどころか【エミイ】という副総長の女子を総長ということにして裏から指示を出し活動し他校との抗争やこの学校の制圧をメンバーに手引きしてることとの情報があり、裏もとれた上に目撃証言と私が目で見たのとセリナの計画のこの話をメンバーに問うとメンバー襲いかかってきたので確かかと…!もちろん襲いかかってきたメンバーのエリは返り討ちにしましたが…副総長のエミイやリナ、ミカ、エリ、シヅホは奴らと同じクラスの俺の仲間が足止めしてます!」


バン「って言ってたんだよ!まだ言い逃れするか?」


セリナ「誤解だよ…私レディースなんかじゃない…し」


戦闘中のギドロックとナッシュ、ナッシュが形勢逆転され防戦一方になっている

戦闘しながら話が聴こえたギドロックとナッシュ


ナッシュに連撃かましながら舌なめずりしながら笑みを浮かべ喋り出すギドロック



ギドロック「聴こえたぜぇ!前から怪しいと思ってたんだよ!クソ女ァ!…コイツとバンと今はいねぇがバンの金魚のフン片付けたらお前も潰してやるよ腐れレディース総長が!」


セリナ「バレたなら仕方ないね」ボソッ


闘気を全面的に向きだしにし始めるセリナ

ズゴゴゴゴッ!!


バン「!」



ヒュッ

セリナ「そうだよ!」ズガァ






セリナ「アタシが!」ズドッ!


バンの胸元にセリナの拳とキックがガードの上から襲う

ヒュッ

セリナ「烈怒姫流の!」バシィッ!

次はバンに大ダメージを与えたがカウンターで側頭部目がけた蹴りがバンにもパンチのあとすかさず襲う


バン「ぐぐっ…」なんとか両腕でガードしながら身体を蹴りと反対方向にずらしダメージ軽減させ堪えるバン


セリナ「総長だよ!」ズドォッ

直線的に溝落ち目指し伸ばした蹴りでバンがガードごと吹っ飛ぶ


バン「がはっ!」


ナッシュ「バン!大丈夫か?」



セリナ「ふうんまだ立てるんだ?」


バン「てめえ…!」


セリナ「でも…これで終わりだよ!(【トルネードブロー(旋回する竜巻剛腕)(せんかいするたつまきごうわん

)】」シュゴゴゴゴゴ

セリナの闘気オーラが激しい風になり闘気とが風になりセリナの全身の周りを駆け巡る

そして竜巻のような風を帯びたセリナの拳がバンに襲いかかる


セリナ「バイバイ♥おやすみ☆」




バンのガードが弾かれバンの溝落ちにセリナの拳がクリーンヒット

バン「ぐぁっ……」

セリナ「ガードしても無駄だよ」


必死に態勢をたて直すバン


バン「このクソが!(今のはヤバかった!…ガードしてなかったら終わってた!…。)」



一方ギドロックとナッシュは接戦状態


舌なめずりした後ギドロックが叫ぶ

ギドロック「てめえの計画は台なしだぜクソ女総長よ!お前がバンも完全に倒したあと体力消耗してりゃあ俺はこの新人クソナッシュと弱ったお前仕留めるだけでお前ら全員皆殺しだっハハッ正体ばれて計画俺に逆に使われてりゃ世話ないな!」


セリナ「フン…やれるもんならやってみなよ」バンを踏みつけながらをギドロックに言い返すセリナ


バン「このっ…(思ったより強すぎる!ギドロックだけでもヤバいのに…必殺技使うしか…)」

ブシュウウ

バン「キルストーム…」


セリナ「!」



窓際側


ギドロック「グハァッ」ナッシュのパンチがモロに入る


ナッシュ「よそ見してんじゃねーよ」パンチを重くねじこみながらギドロックに言い放つナッシュ


ギドロック「このガキ…」


バンが目覚める


バン「ナッシュ!ゴダイ! 交代だ!俺がギドロックを…!ナッシュがセリナを…相性的にそうしないと全滅する!」


ゴダイ「!」




教室窓際側


ナッシュ「ハァ?相性?今俺いいとこなんだぜ?」


ギドロック「調子に…!」シュゴゴゴゴゴ

ギドロックの足に闘気オーラが集まり銀色になり足がドリル状に変化する!


ナッシュ「」

「乗るなっ!【ギドロドリル(回転する鉄鋼脚(回転するてっこうきゃく))】!!」     凄まじい威力のギドロックのキックがナッシュの顔面を捉える


ナッシュ「があっ!!!」

倒れるナッシュ


ギドロック「必殺…」そのまま追撃しようとするギドロックのところに気を溜めたバンが来る


セリナがバンを追いナッシュとギドロックの戦ってる方向へくる


ナッシュ「チッ!分かったよ!」


ナッシュがセリナの前に立ちはだかる


ナッシュ「やあ…」ギドロックとの戦闘で体力の大半をもってかれて疲労困憊のナッシュ


セリナ「……ナッシュくん(予定が狂いに狂っちゃった…)」




教室廊下側


ギドロック「ハハッおめぇら二人なら俺に敵うとでも?」

舌なめずりしまくり舌を出すギドロック

バン「余裕でなっ」ビリビリ

バンの闘気オーラが手に集中する

バンの闘気オーラが全身を包み、いびつな形になり

凄まじいオーラが集中する!


ゴダイ「【キルストー厶バニッシュ!!(殺戮嵐大弾)】」



ギドロック「なっ……!」



ナッシュ「俺はできれば君と闘いたくなかったんだが…バンが言うには何かわけがありそうだしね」シュゴゴゴゴ


セリナ「大怪我するよ…」バチバチ

さっきより強い闘気オーラがセリナに集まる




教室窓際側

ギドロック「シャアアアッ!(俺はこんなところで負ける訳にはいかねぇんだ!)」


ナッシュ達の初日の初戦!いきなり覚醒者の手練れ二人相手!それもバトルロイヤル形式のバトルにいきなり果たして勝つことができるのか!?





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