第二章③

 不動が護送車を止めたのは、五階建てのアパートの駐車場だった。

 俺たちは不動を車に残し、いつも通り俺、螢樹、アンリの三人で現場に向かう。脱走兵が最後に目撃されたのは、このアパートの三階にある一室だ。

 部屋の前にたどり着き、俺はインターホンを鳴らして応答を待つ。しばらく待つと、少し疲れた女性の声が聞こえてきた。

『……はい』

「第八特別国家公務員法周知・送迎隊の、関川です」

『あ、一樹の件ですね。少々お待ちください』

 上官が既に話を親御さんに通してくれていたようで、比較的スムーズに俺たちは部屋に入れてもらうことが出来た。

 俺たちを招き入れてくれたのは脱走兵の母親、井上 和枝(いのうえ かずえ)さん。目の下にはくまが出来ており、それがインターホン越しに感じた力ない声が錯覚ではなかったことを証明してくれていた。俺たちを出迎えてくれたのは和枝だけ。父親の隼人(はやと)さんは昨日から出張とのことで、来週にならないと戻ってこないらしい。

 和枝さんへの挨拶も早々に俺たちがまずやってきたのは、脱走兵が使っていた部屋だ。タブレットを片手に、俺はニートを取り逃がした部隊の報告書を表示した。

 報告書にある通り、ニートが使っていた部屋は南向きの日当たりのいい部屋で、ガラス戸を開けるとベランダへと続いている。

 一週間前の突入時、この部屋にいたニートはノートPCの電源を付けっぱなしにしたまま既にベランダに出ており、隣の部屋へと続く防火ドアを蹴破って逃走したようだ。

 隣の部屋は空き家となっており、幸い怪我人も出なかったようだが、取り逃がした部隊はまさかこんなアグレッシブなニートだとは想定していなかったようで、報告書には自らの失態を悔やむ文で締めくくられていた。

 タブレットを操作し、俺はそのアグレッシブなニートのプロフィールを確認する。

 ニートの名前は井上 一樹(いのうえ かずき)。三十二歳。誕生日は七月二十五日。プロフィールと共に表示された写真には、厳つく、ガタイのいい男性が写っている。

 大学時代にはラグビー部に所属し、大学卒業後は中小企業の営業として勤務。新しい生活をスタートさせるも、会社が倒産。その後実家に戻って五年間引きこもり、立派なニートになったようだ。

 俺はベランダに出て、一樹が蹴破ったとされる防火ドアを確認した。

 大学を卒業して十年経つも、ラグビーをしていた経験があったからだろうか。防火ドアには綺麗に穴が開いており、修理されるのを待っていた。破れたドアには黄色いテープが二本、×の形で申し訳程度に貼られている。

 一樹本人も、まさかこんな形でラグビー部の経験が生きるとは思わなかっただろう。

「それじゃあ手筈通りに」

「分かりました」

「了解デース!」

 事前に車の中で話をしていた通り、俺たちは手分けして作業を開始する。と言っても、既に脱走兵を取り逃がした部隊が現場検証はほとんど済ませている。俺たちが探すのは、報告されていない脱走兵の手がかりとなる『何か』だ。

 螢樹は和枝さんに再度事情聴取を、アンリは不動と連携しながら一樹の逃走経路の確認に向かってもらう。

 現場百回とはよくドラマなどで警察が使う言葉で、今回はその警察にも協力して捜査をお願いしたいところだ。だがこの件は施行したばかりのニート狩り法が絡んでおり、ニート狩り部隊を構成しているのは自衛隊員がほとんど。今回の件は自衛隊の面子もあり、一樹が脱走した当初ニート狩り部隊だけで解決するように言われていた。

 だが、捜査はご覧の通り難航。

 一樹を取り逃がした部隊は今までの狩では、運よく篭城以外でニートにそれほど抵抗されたことがなかったらしい。そのため調査不足のまま狩りを行い、あえなく逃げられ、そして今現在も逃走を許している。

 そしてより厄介なのが、ここにきて国民の中でニート狩りのイメージが悪くなってきているということだ。

 理由は簡単で、ニート狩りの現場に遭遇した人の数が増えたり、その体験談がネットにアップされ始めたからだ。特に、ニートが狩られる時の怨嗟が耳から離れないという声が、後を立たない。ニート狩りは非人道的だと。暴力的だと。何もそこまでやらなくてもいいのではないかと。可愛そうだと

 ニート狩り法が施行された時、自分は関係ないと無関心を気取っていたのにも関わらず、いざ自分の間近でそれを見た途端、手のひらを返す。

 まったく、冗談ではない。

 彼らは、ニートは、そんな可愛そうだからと哀れまれるような存在じゃない。

 ニートを狩る時、彼らが一体どれほど俺たちに抵抗しただろう。どれほど俺たちに罵詈雑言を投げつけただろう。自分の身を守るために部屋に篭城だってするし、中には自分の排泄物を詰め込んだペットボトルを、これでもかと投げつけてくるやつだっている。

 ニートは、強いのだ。人間なのだ。そんな哀れんで、蔑んで、下に見ていい存在じゃない。彼らは、たくましく生きている。

 そしてそんなたくましい一人を、ニート狩り部隊が取り逃がしたという失態が起きた。この事実が公にされれば、一樹はたちまちニートたちの英雄として祭り上げられ、今後の狩に影響を及ぼすことになる。

 そこで今回の任務に適任だと抜擢されたのが、俺が率いる第八特別国家公務員法周知・送迎隊だった。俺がどうこうというよりも、問題児ばかりの俺の部隊に今回の件を引き継がせ、解決できない場合は俺の責任にするつもりなのだろう。よしんば解決できたとすれば、上層部の覚えがめでたい螢樹の手柄になるだけだ。まぁ俺はそれでも構わないのだが、だったらもう少し早く声をかけてもらいたかった。

 逃走されてから一週間。一樹は遠くに逃げようと思えばいくらでも逃げられるし、俺たちの評判を落としたければ自分の体験談をネット上で拡散するには十分すぎる時間が経ってしまった。

 だが、今のところ一樹が公共交通機関を使ったという情報は入ってきていない。逃走を許した部隊も付近の監視カメラの映像は洗っていたようだが、一樹の姿は確認出来なかったらしい。念のため不動が作った画像認証ツールで監視カメラの映像を再度精査しているが、今のところ一樹の姿を発見したとの報告は受けていない。

 同じく不動の作ったネット上の情報収集、解析ツールでSNSに寄せられた情報の精査も行っているが、一樹が自分の体験談を拡散した様子もない。

 一樹の捜索を引き継いだ時、その隊長が言っていた言葉を思い出す。

『とにかく、脱走したニート(一樹)の情報がなさ過ぎる』

 一樹の目的が俺たちの地位を落としたければ、何かしらのアクションがあるはずだが、それもない。かといって、俺たちから逃げるために電車やバスなどの公共交通機関を使った形跡もない。おまけに一樹の口座から金が引き出された形跡もないようだ。

 だとすると移動手段は徒歩などに限られるが、防火ドアを蹴破ったとはいえ、五年も引きこもっていた男が一週間も着の身着のままで移動できたとも考えにくい。

 一樹の口座の件は後で洗い直すとして、確かに情報が少ない。口座を確認したが、一時期働いていたとはいえ、逃げ切ったとしても一樹が生活し続けるための貯金もない。あれば実家には帰ってこないだろう。

 他にある情報は一樹の部屋から一時押収し、精査したものの一覧だ。押収したものは全て部屋に戻されており、一樹の所持しているHDDの中身も既に一覧化されている。だが、これだけではどうしようもない。どうにかできるのなら、既に一樹は狩られているはずだ。

 どうしたものかとため息を付きながら、俺は一樹の部屋を見回した。

 ベランダ側から見て右側にはPCデスクと椅子が置かれており、デスクの上には写真立てと、十四インチほどの大きさのノートPCが我が物顔で鎮座している。写真は一樹と誰かが腕を組んでいるツーショットのようだ。

 その奥、この部屋の入口側の壁にはカレンダーが、何故だか既に過去となっている一月、二月、三月、四月、五月のページが破られずにめくられた状態でかけられている。

 反対側はベットが置かれ、壁にはメロディーと歌詞を入力して人間の声を元にした歌声を合成することができる、アニメ絵で描かれたバーチャルアイドルのポスターがかけられていた。

 しゃがんでベットの下を確認すると、同じくバーチャルアイドルが描かれた薄い本がやけに整理されて並んでいる。本でいくつかの塔が立てられており、俺が覗き込んだ側の本は最近積み上げたのか、汚れも見当たらない。一番手前に作られた塔の最上階に君臨する本に描かれたキャラクターが偶然なのか、壁にかけられていたカレンダーにも描かれていることに気がついた。

 立ち上がって机の上に置かれた写真立てを手にすると、一樹と一緒に写っていたのが壁にかけられているポスターのキャラクターだと分かった。どうやらARを使ってこのキャラクターとツーショットを撮ったらしい。一樹がこちらに向かって、ピースをしていた。

「隊長。ご両親への聞き込み、完了しました」

 振り向くと、螢樹が一樹の部屋に入ってくるところだった。部屋にかけられたポスターを見て、一瞬螢樹の顔が険しくなる。

「何なんでオタクのニートは、皆アニメ絵のキャラクターポスターを部屋に貼るんですか?」

「嫌なら無理に入ってこなくてもいいんだぞ」

「……いえ、大丈夫です」

 任務ですから、と螢樹は俺の隣にまでやってくる。

「何か新しく分かったことは?」

「いえ、特には……。ただ、井上一樹は引きこもっていたとしても、筋トレだけは続けていたようですね。それにしても和枝さん、いい人でしたよ。息子さんのこと、かなり心配されていました」

「……そうか」

 そう言って写真立てを見つめたまま黙り込んだ俺を怪訝に思ったのか、螢樹が俺の手元にある写真立てを覗き込んだ。

「何見てるんです? 隊長」

 覗きこんだ瞬間、螢樹の顔が不愉快そうに歪んだ。

「……うわぁ」

「この写真について、和枝さんに何か知らないか聞いてきてくれ」

 俺が写真立てを螢樹に差し出すと、螢樹は慌てて後ろに跳び退いた。

「えっ! 嫌ですよ、汚い!」

「汚いって……。別に吐瀉物が付いているわけでもあるまいし」

「付いてるようなもんですよ!」

「……たかが写真立てに、大げさ過ぎるだろ」

「大げさじゃないですよっ!」

「いいから早く持って行け! それとも、あのカレンダーをめくって内容を確かめる方がいいか?」

 俺の指差した先にあるカレンダーを見て、螢樹が泣きそうな顔になる。

 カレンダーと写真立てを五往復ほど見比べ、しぶしぶという感じで、螢樹は俺の手に持っている写真立てを親指と人差し指ではさんだ。

「うぅ~っ!」

「……お前、それで和枝さんに持っていくつもりか? 脱走兵とはいえ、仮にも自分の息子が写ってる写真だぞ」

「隊長のバカっ! アホっ!」

 小学生並みの語彙で俺を罵倒した後、螢樹はやけくそ気味に両手で写真立てを抱えて部屋の外へと飛び出して行った。

 螢樹を見送った後、俺はインカム越しに不動を呼び出す。

「そっちの様子はどうだ?」

『んー? とーそーけーろの確認は終わって、今はこーざの洗い直ししよーかなぁ、と思ってたとこー。あんりは聞き込みだよー』

 不動の声を聞きながら、俺は壁にかけてあるカレンダーを手に取った。

「そうか。なら先に、調べて欲しいものがあるんだ」

『……なんか見つけたの? たいちょー』

 不動の声のトーンが、少し低くなる。こういう時に、何かを察してくれるのは助かる。

「ああ。一樹の部屋にノートPCが一台あるんだが」

『あれ? でもHDDの中身は、前の部隊が調べたんじゃーなかったっけ? だから手がかりになりそーなPCも、そこに置いてあるんでしょ? 今更やっても、しょーがないと思うよ、たいちょー』

「調べてもらいたいのは、HDDの中身じゃない。一樹の、ここ二週間分の通信履歴だ」

『……ほほぅ?』

 不動の漏らした声が、インカム越しに聞こえた。きっと今頃、楽しそうな顔で新しいおもちゃを目の前にした子供のようにニヤついているに違いない。

『でも、にーとは家にこんしゅー帰ってないよねー。にしゅーかん分ってのは、さんしゅーかん前からせんしゅー分のにしゅーかん、ってこと?』

「いいや。知りたいのは一樹の通信履歴だって言っただろ?」

 手にしたカレンダーをめくり、いくつかの日付に丸が付いているのを確認しながら、俺は話を続けていく。

「情報は何もノートPCのHDDの中だけにあるとは限らない。ネットワーク上にだって存在しているはずだ」

『ん? あ、ははぁーん。そーゆーこと』

 俺の言わんとしていることに、どうやら不動は気が付いたようだ。

「そうだ。ネットワークストレージとして使えるものは全て洗え。フリーアドレスのメールボックスも、ファイルを分割すればデータのやり取りには使えるはずだ」

『でも、そんなサービス今時珍しくないよー? どーやって絞り込むのー?』

「一樹の所持していたHDDの中身の一覧はあるな? そこからノートPCに入っていたネットワークに接続するアプリの一覧を抽出しろ。その情報と、先々週一樹の部屋からアクセスしたネットワークスのIPを全てパケット単位で精査するんだ。パスワードが必要なサイトにアクセスしていたら、パケットの暗号化を解析してパスワードを引っこ抜け。SNSも含めてな」

『そんでー、そのパスワードを使ってこんしゅー、にーとがアクセスしているサイトを割り出す、ってことー?』

「ああ。ネットワーク上にデータが置いてあるなら、何も自分の家からアクセスしなくても、ネットワークにつながる環境に居ればどこからでもアクセスできるからな」

『もしネットワークじょーにデータがなくても、そのサイトにアクセスしてきたIPからにーとがどこにいるのか割り出せるかも、ってことかー』

 不動が感心したようにつぶやいた。

『でもー。あんごー解析したりー、IP調べたりー。流石にあたい、今回はかなーり頑張らないといけないかなー』

「……何が言いたい?」

『ごほーび、欲しいかもー?』

 不動のねだるような声が、インカム越しに聞こえる。

「何が欲しい?」

『ちゅー、したい』

 まぁ、今回はかなりの無茶を言っているのは俺も分かってるからな。しょうがない。

「いいぞ。キスぐらいならしてやる」

『ホントデスかっ!』

「ダメーっ!」

 インカムから何故かアンリが喜ぶ声が聞こえ、螢樹はヘッドスライディングしそうな勢いで慌てて部屋に飛び込んできた。

『キスキス~! ワタシもムヘンとキッス~』

「ダメですダメっ! そんなの絶対ダメですよっ!」

『え~。だって、ワタシこんなに頑張ってるじゃないデスか~。フドウがキスしてもらえるのなら、ワタシだってしてもらわないとフコーヘーデス!』

「だ、だったら汚物を触った私にもその権利が……」

『……汚物デスか?』

『……けーじゅ。任務ちゅーに、何やってるのー?』

「ちちち、違うんですっ! これは、隊長が、無理やり……」

『え? ケイジュ、ムヘンに付いてる汚物を触ったのデスか! 任務中に? しかも無理ヤリ!』

『……うらやましー』

「お前ら、何言ってるんだ! 任務中だぞ!」

 特にアンリは聞き込み中だろうが。聞かれたら評判が下がるどころの話じゃすまないぞ。

「じゃあ不動、サーバのリソースはさっきの話に全部突っ込んでいいから。アンリも聞き込みよろしくな。頼んだぞ」

 返事が帰ってくる前に、俺はインカムの電源を一時的に落とした。

 まったく、勘弁してくれ。

「それで」

「……え?」

 呆けていた螢樹が、一瞬何について聞かれているのか分からないといった顔をした。

「え、じゃなくて。写真について、和枝さん何か言ってたか?」

「あ、あ、そうですね! そうでしたっ!」

 螢樹は咳払いをしながら、俺に写真立てを返した。

「和枝さんは、特に見覚えはないそうです」

「見覚えがない、ねぇ」

「隊長、何か気になることでもあるんですか?」

 螢樹の疑問に答えず、俺は手に持っていたカレンダーを壁にかけなおした。そして次に螢樹から受け取った写真立てから写真を抜き出して、写真の状態を確認する。少なくとも、ここ一年以内に撮られた写真のようだ。

 写真立ても元に戻すと、インカムの電源を再度入れ直した。

「お前ら、一旦引き上げだ。護送車に戻ったら、話したいことがある」

『あ、ムヘン! 汚物の話はまだ終わってないデスよっ!』

『あたいはきすー』

 俺は何も言わず、インカムの音量をミュートにした。

「螢樹(ほたるぎ)。お前の方からあいつらに連絡して、護送車に集合させてくれ。……螢樹(ほたるぎ)?」

 いつもならこの辺で螢樹のツッコミが来るはずなのだが、今回は何も言ってこない。

 怪訝に思い螢樹の顔をうかがうと、なにやら螢樹はもじもじとしていた。

「隊長?」

「何だ?」

「私のご褒美は……?」

「い・い・か・ら・し・ご・と・し・ろっ!」

 俺は螢樹の背中を押して、井上宅を後にする。

 螢樹を家の外に追い出し、俺もおいとましようと、和枝さんに一声かけに行った。

「騒がしくしてしまい、申し訳ありませんでした」

「いえ、いいんです。それよりも一樹のこと、よろしくお願いいたします」

 深々と俺に向かって、和枝さんは頭を下げた。

 それを見て、俺は思わず聞いてしまった。

「本当に、息子さんのことを心配されているんですね」

「当たり前です! 自分の子供を心配しない親はいませんっ!」

「特別国家公務員法を使ったのも、一樹さんのためということですか?」

「ええ、そうです。一樹には、一日でも早く社会に復帰してもらいたかったんです! だから、だから関川さん。一樹のこと、早く見つけてください。お願いします。お願いします!」

 そう言った和枝さんの目は真剣そのもので、自分の息子を心配する母親の目をしていた。

 だから俺は、こう言うしかなかった。


「では、先週部隊の突入を何故直前になって一樹さんに知らせたんですか?」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る